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ベゼルレススマートフォン向け光学センサーams TMD3719

amsは、周囲光感知、近接検出、フリッカ検出を1つに統合した光学センサー「TMD3719」を発表した。OLEDディスプレイの背面に搭載できるよう動作を最適化しており、ベゼルレススマートフォンに適している。

» 2020年10月27日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 amsは2020年10月、周囲光感知、近接検出、フリッカ検出を1つに統合した光学センサー「TMD3719」を発表した。OLEDディスプレイの背面に搭載できるよう動作を最適化しており、ベゼルレススマートフォンに適している。

OLEDディスプレイ向け光学センサー「TMD3719」

周囲光感知、近接検出、フリッカ検出の機能を統合

 TMD3719は、周囲光検出とディスプレイの動作を同期させて光の真の強度を抽出し、センサーの光測定の対象からディスプレイの放射を除去する。

 また、3台の近接検出用赤外線VCSEL(垂直共振器面発光レーザー)エミッターを搭載しており、光量を最適化する。同時に、画面の赤外線励起を低減するため、放射を分散させて、目に見えるディスプレイのひずみを除去する。

 フリッカ検出のアルゴリズムも実装し、チップ上でフリッカ検出を可能にした。これにより、メインアプリケーションの負荷を低減し、フリッカ検出結果の遅延を抑制。周囲光のフリッカ周波数を検出するため、カメラに映り込んだ人工照明の帯状の模様など、不要なアーチファクトを除去できる。

 TMD3719を利用することで、可視光と赤外線の透過率が5%未満のOLED背面(BOLED)にベゼル内のセンサーを移動させ、ベゼルを排除したスマートフォンを設計できる。本体に対する画面寸法の比率を最大化できるため、スマートフォンの前面全てを覆うディスプレイ画面が可能になる。

 既にサンプル注文に対応しており、表面実装型の6.35×3.00×1.00mmパッケージで提供する。

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