厚さ0.65mmの薄型血中酸素飽和度センサー:ams AS7038RB
amsは、厚さ0.65mmの薄型血中酸素飽和度センサー「AS7038RB」を発表した。リモート監視が可能で、イヤフォン、スマートウォッチ、リストバンドなどの小型製品や、パッチ、オキシメーターなどの医療機器に適している。
amsは2020年9月、厚さ0.65mmの薄型血中酸素飽和度(SpO2)センサー「AS7038RB」を発表した。バイタルサインのリモートモニタリングが可能で、イヤフォン、スマートウォッチ、リストバンドなどのコンシューマー向け小型製品や、使い捨てパッチ、オキシメーターなどの医療デバイスに適している。現在、サンプル注文に応じており、同年10月に量産開始を予定している。
血中酸素飽和度センサー「AS7038RB」
AS7038RBは、高感度のフォトダイオード、4つのLEDドライバ、アナログフロントエンド、シーケンサーを統合し、SN比の高いバイタルセンサーだ。アナログフロントエンドはIEC 6060-2-47の医療規格要件に準拠し、ECG(心電図)も同時に測定できる。LEDドライバを複数配置したことで、用途に合わせて手首、胸、額、指などへ、LEDの最適な配置ができる。
また、独自のオンウエハー干渉フィルターを搭載し、590〜710nmと800〜1050nm(近赤外線)の波長帯で、周囲光の干渉を防ぎつつ、医療グレードのパルスオキシメーターと同等のSpO2測定ができる。SpO2と心拍測定のアプリケーションソフトウェアも付属し、大きさは3.70×3.10×0.65mmだ。
現在流行している新型コロナウイルス感染症では、呼吸困難の初期兆候としてSpO2の低下が指摘されている。ウェアラブルでリモートモニタリング可能なSpO2測定デバイスによって、安全かつ迅速な診断に貢献する。
また、波長525nmを使って心拍数と心拍変動を測定する「AS7038GB」センサーと、535nmのLEDを2つ搭載した「AS7030B HRM/HRVセンサーモジュール」も発表している。
- 手の回転を認識、車載用ジェスチャーセンサー
Maxim Integrated Productsは、手の回転やスワイプが検出可能な車載向けデータ収集システム「MAX25205」を発表した。ToFカメラを必要としないため、ソフト開発や保守の負担を軽減し、コストを10分の1、サイズを最大75%削減できる。
- 光学式の血圧モニターソリューション
Maxim Integrated Productsは、光学式血圧モニターソリューション「MAXREFDES220#」を発表した。光センサーとセンサーハブICで構成され、血圧モニターにおいてクラスII規格の要件に適合するモニター性能を提供する。
- ウェアラブル機器向けのセンサーソリューション
Maxim Integrated Productsは、光学式パルスオキシメーターおよび心拍センサー「MAX86140」「MAX86141」と、心電図(ECG)および生体インピーダンス(BioZ)アナログフロントエンド(AFE)「MAX30001」を発表した。
- 車載用高速モーター向けポジションセンサー
amsは、車載用高速モーター向けポジションセンサー「AS5147U」「AS5247U」を発表した。最大2万8000回転/分までのモーターで使用でき、低ノイズでの位置測定と高精度なリアルタイム角度測定が可能だ。AEC-Q100のグレード0に準拠する。
- 3D機能を構築できる統合IR投光イルミネーター
amsは、IRレーザーエミッタとレーザードライバ、光学部品、目の保護監視などを統合した投光イルミネーター「Merano Hybrid」を発表した。小型で携帯電話機にも組み込みやすく、3Dセンシング技術での利用を見込む。
- X線検出向け統合センサーチップ
amsは、X線検出向け統合センサーチップ「AS5950」を発表した。従来の複雑なPCB基板をAS5950チップ1個と置き換えることにより、画像対ノイズ比の性能が大幅に高まるほか、CTスキャナーの材料や製造コストの削減にも貢献する。
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