STマイクロエレクトロニクスは、機械学習用コアを搭載したモーションセンサー「ISM330DHCX」「LSM6DSRX」を発表した。歩数や衝突回数、回転数などの計測をマイコンの1000分の1の消費電力で処理できる。
STマイクロエレクトロニクスは2020年3月、機械学習用コアを搭載したモーションセンサー「ISM330DHCX」「LSM6DSRX」を発表した。既に量産を開始しており、1000個購入時の単価はISM330DHCXが約4米ドル、LSM6DSRXは約3.50米ドルだ。
ISM330DHCXとLSM6DSRXは、複数のセンサーを集積する同社の慣性計測ユニット(IMU)「iNEMO」ファミリーの新製品。3軸加速度センサーと3軸ジャイロセンサーに加え、機械学習用コアを搭載している。機械学習用コアは内蔵のステートマシンとともに動作し、歩数や衝突回数、回転数などの計測をマイコンの1000分の1の消費電力で処理できる。
ISM330DHCXは産業グレードに対応し、動作温度範囲は−40〜+105℃で、温度補正機能も内蔵する。高い衝撃耐性を備え、10年間の長期製造保証プログラムの対象製品となる。コンシューマー向けのLSM6DSRXは、最大±4000度/秒の角速度検出範囲と、温度と時間に対する安定性を備える。どちらも、プラスチック製LGAパッケージで提供する。
AR(拡張現実)やVR(仮想現実)、ドローンの飛行制御、推測航法ナビゲーションシステム、パラボラアンテナの位置制御システム、車両管理、コンテナ追跡装置、産業車両向けの動的傾斜計など、モーション検知向け機械学習技術を活用する機器に適している。
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