定格5AのデュアルHブリッジモータードライバIC:東芝 TB9054FTG、TB9053FTG
東芝デバイス&ストレージは、車載用DCブラシモーター対応のHブリッジモータードライバIC「TB9054FTG」「TB9053FTG」のサンプル出荷開始を発表した。定格5Aの2チャンネル出力に対応し、エンジンバルブなどに適する。
東芝デバイス&ストレージは2020年12月、車載用DCブラシモーター対応のHブリッジモータードライバIC「TB9054FTG」「TB9053FTG」を発表した。AEC-Q100適合予定で、自動車のスロットルバルブコントロール、エンジンバルブ、ドアミラーの格納、ドアラッチなどに適している。
HブリッジモータードライバIC「TB9054FTG」「TB9053FTG」
両製品は、出力ドライバー回路を低オン抵抗のDMOS FETで構成することで、定格5Aの2チャンネル出力を可能にした。2チャンネル並列接続時は、定格10Aの1チャンネル駆動もできる。
2022年以降、義務化される車載式故障診断装置に対応するため、SPI通信のデイジーチェーン接続機能と、SPI通信のみでモーター制御する機能を備える。これによりMCUポートが減り、パッケージを6mm×6mmに小型化している。
VBAT、VCC、VDDIOの3電源に対応し、動作電圧範囲は、VBATが4.5〜28V、VCCが4.5〜5.5V、VDDIOが3.0〜5.5Vだ。過電流検出、過熱検出、VBATおよびVCC低電圧検出、負荷オープン検出機能を備える。動作温度範囲は−40〜+125℃だ。
TB9054FTGはウェッタブルフランク構造のVQFNパッケージ、TB9054FTGは高放熱性Power QFNパッケージで提供する。
TB9054FTGのサンプル出荷は既に開始しており、TB9053FTGは2021年2月から開始を予定。量産出荷の開始時期は、TB9054FTGが2022年3月から、TB9053FTGが同年5月から。
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