STマイクロエレクトロニクスは、ブラシレスDCモータードライバIC「STSPIN32F0」ファミリーに、250V耐圧の「STSPIN32F0251」「STSPIN32F0252」、600V耐圧の「TSPIN32F0601」「STSPIN32F0602」の4種類を追加した。
STマイクロエレクトロニクスは2020年2月、ブラシレスDCモータードライバIC「STSPIN32F0」ファミリーに新製品を追加したと発表した。250V耐圧の「STSPIN32F0251」「STSPIN32F0252」、600V耐圧の「TSPIN32F0601」「STSPIN32F0602」の4種で、TQFPパッケージで提供を開始している。1000個購入時の単価は約1.84〜2.09米ドル(約202〜230円)となる。
同製品は、ブートストラップダイオードと保護回路を組み込んだ3相ゲートドライバを内蔵。また、32ビットマイコン「STM32F0」を内蔵し、Arm Cortex-M0、4KバイトのSRAM、32Kバイトのフラッシュメモリ、12ビットA-Dコンバーターなどを搭載している。4製品は全て、ピン配置に互換性を持つ。
1シャント方式または3シャント方式のベクトル制御をはじめ、従来型のセンサー付き1シャント制御、センサーレス6ステップ制御といったアルゴリズムやアプリケーションサンプルを用意。ローサイド、ハイサイドスイッチに対する減電圧ロックアウト機能、過負荷または過電流保護として独自のスマートシャットダウン機能も備える。
また、モーター制御用SDK「X-CUBE-MCSDK」、インバーター評価ボードも用意。評価ボードには電源回路を備え、取り外し可能なSTLINKデバッガを利用して、設定とファームウェアのデバッグができる。
110Vまたは250Vの商用交流電源に接続する家電や、電源コードを使用する工具やポンプなど、高電圧BLDCモーターで駆動する製品の設計を支援する。
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