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1000Vを直接検出する電圧モニターIC新日本無線 NJU7890

新日本無線は、1000Vまでの高電圧をダイレクトに検出できる、高電圧モニターIC「NJU7890」の量産を開始した。30MΩの高入力抵抗とアンプを1つのパッケージに内蔵している。

» 2021年02月17日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 新日本無線は2021年2月、1000Vまでの高電圧をダイレクトに検出できる、高電圧モニターIC「NJU7890」の量産を開始した。既にサンプル品を提供しており、単価は500円となる。

 30MΩの高入力抵抗とアンプを1つのパッケージに内蔵し、直接1000Vまでの電圧を印加できる。また、周囲温度−40〜+125℃の全温度範囲で、減衰率の精度を従来品と比較して10分の1の±1%に抑えた。

高電圧モニターIC「NJU7890」

実装面積を約90%削減

 パッケージには8.1×8.1×1.8mmの「PMAP11」を採用しており、1000Vに対する沿面距離を確保した。PMAP11はリードレスパッケージで、4隅のコーナー端子を拡大したことで、実装強度が2000サイクル以上となっている。また、ウェッタブルフランク構造により、ECU搭載時にはんだ接合部の外観検査が可能だ。帰還抵抗なども内蔵する。従来のディクリート回路構成に比べ、約90%の実装面積の縮小化に貢献する。

 EV(電気自動車)やハイブリッド車では、搭載部品の小型化が求められている一方で、従来の電圧モニターブロックは複数の検出抵抗やオペアンプなどが必要となり、ECUでの専有面積が大きいことが課題となっていた。同社は、パワーコントロールユニットやインバーター制御での同製品の用途を見込む。

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