車載用バッテリーモニターバランサー:日本TI BQ79616-Q1
日本テキサス・インスツルメンツは、車載用バッテリーモニターおよび、バランサーの「BQ79616-Q1」を発表した。システム電圧や温度を高精度に測定し、ハイブリッド電気自動車や電気自動車のASIL-Dへの準拠を効率化する。
日本テキサス・インスツルメンツは2021年1月、ハイブリッド電気自動車(HEV)や電気自動車(EV)向けに、バッテリーモニターおよび、バランサーの「BQ79616-Q1」を発表した。10×10mmの64ピンHTQFPパッケージで提供され、1000個受注時の単価は6.9米ドルからになる。
バッテリーモニターおよびバランサー「BQ79616-Q1」製品イメージ
BQ79616-Q1は、信号測定精度を最適化するデジタルローパスフィルターと高精度A-Dコンバーターを内蔵していて、誤差2mV未満と高精度にセル電圧を測定する。
また、フォルト時ウェイクアップ機能を備える。SPI/UART通信インタフェース「BQ79600-Q1」と組み合わせることで、駐車時や車の電源がオフになった時にシステムをシャットダウンしてバッテリー電力を節約し、セル容量を均一化するなどバッテリーの安全要求に対応する。
堅固なEMC(電磁気的両立性)により、HEVやEVの過酷でノイズの多い環境でのデイジーチェーン通信にも対応する。ピン定格は高電圧過渡事象やホットプラグ事象にも耐え、自律的な内部セルバランシング機能によって過熱状態を防止する。
動作温度範囲は−40〜+125℃。AEC-Q100認定済みで、ASIL-Dにも準拠している。HEVやEVのほか、車載用48Vリチウムイオンバッテリーシステム、グリッドまたはエネルギー保存バッテリーシステム(ESS)にも適する。
- バッテリーを長寿命化する昇降圧コンバーター
日本テキサス・インスツルメンツは、バッテリー動作時間を50%以上延長したDC-DC昇降圧コンバーター「TPS63900」を発表した。静止電流は75nA、効率は10μAで92%と高く、競合品と比較して最大3倍の出力電流を供給できる。
- バッテリー駆動製品の電源設計を簡素化するPMIC
シリコン・ラボラトリーズは、PMIC「EFP01」シリーズを発表した。入力電圧範囲は0.8〜5.5Vで、3つの出力レールと4つの出力電圧を搭載しており、基板面積の縮小化と設計簡略化につながる。
- 小型民生用機器向け、電池寿命を20%延長できるPMIC
Maxim Integrated Productsは、ウェアラブル機器やヒアラブル機器向けで電池寿命が20%削減できるとする新しいPMIC「MAX77654」を発表した。1個で3出力が可能なバックブーストコンバーターの搭載により、システム効率向上とソリューションサイズ縮小も実現する。
- 電源ノイズがデルタ-シグマADCに与える影響の理解
電源ノイズがデルタ-シグマA-Dコンバーターに与える影響について考えます。
- 硫化物系固体電解質を用いたコイン形全固体電池
マクセルは、「コイン形全固体電池」のサンプル出荷を開始した。10年以上の貯蔵、充放電サイクルが可能で、−50〜+100℃の温度領域で動作する。
- 14セル対応のリチウムイオンバッテリーIC
ルネサス エレクトロニクスは、第4世代のリチウムイオンバッテリーマネジメントIC「ISL78714」を発売した。14セルに対応し、高精度なセル電圧監視と広範囲なシステム診断により、ハイブリッド車などの電池寿命と航続距離を最大化する。
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