容量4MビットのシリアルEEPROM:Microchip 25CSM04
Microchip Technologyは、4MビットのシリアルEEPROM「25CSM04」を発表した。低消費電力の不揮発性メモリである同製品は、バイト単位の書き換えが可能で、複数の書き込み単位に対応する。
Microchip Technologyは2020年8月、4MビットのシリアルEEPROM「25CSM04」を発表した。主な用途として、産業や車載システム、フィットネストラッカー、補聴器、血糖値モニターなどの携帯型コンシューマー機器、医療機器などを見込む。
4MビットのシリアルEEPROM「25CSM04」
従来、2Mビットを超えるデータセット格納には低コストのNORフラッシュが使用されてきた。低消費電力の不揮発性メモリである25CSM04は、バイト単位の書き換えが可能で、NORフラッシュと比べて低消費電力で、性能も高い。
インタフェースはSPIに対応。クロック周波数は8MHzで、電圧2.5〜5.5Vで動作する。スタンバイ電流は2μA、セクター消去および書き込み時間は5ミリ秒だ。書き込み単位はシングルバイト、マルチバイト、フルページに対応する。ECC(エラー訂正)機能、セキュリティレジスタ、書き込み保護機能も搭載する。書き換え耐性は100万回、−40〜+85℃の温度範囲で動作する。
パッケージはSOIC、DFN、WLCSPの3種類を用意しており、同社Webサイトまたは正規販売代理店から購入可能だ。同社では、インタフェースボード、シリアルEEPROMスターターパック、MPLAB X統合開発環境(IDE)などをセットにしたシリアルメモリ製品向け「MPLABスターターキット」も提供する。
- 大容量データを保存できる4MビットEEPROM
STマイクロエレクトロニクスは、大容量データを保存可能な4MビットEEPROM「M95M04」を発表した。膨大なデータを取得、保存できる上、低消費電力で電力効率に優れる。データ保持期間は40年で、400万回以上書き込み可能だ。
- 最大125℃の高温動作を保証する2MビットFRAM
富士通セミコンダクターは、最大125℃での動作を保証する、2Mビット(256K×8ビット)FRAM「MB85RS2MTY」を発表した。−40〜+125℃の温度範囲で動作し、EEPROMの約1000万倍となる10兆回の書き換え回数を保証する。
- リアルタイムデータログに適した4MビットFRAM
富士通セミコンダクターは、4Mビットの不揮発性FRAM「MB85RS4MT」を発表した。10兆回の書き換えが可能で、高速での書き込み、低消費電力を特長とする。
- CoaXPress 2.0準拠マシンビジョン向けIC
Microchip Technologyは、産業用画像処理規格のCoaXPress 2.0に準拠した、マシンビジョンインタフェース向けIC「EQCO125X40」ファミリーを発表した。大量データを長距離高速転送できるCoaXPressの利点を、生産現場で活用できる。
- エンタープライズ向けNVMe SSDコントローラー
Microchip Technologyは、PCIe Gen 4対応のエンタープライズ向けNVMe SSDコントローラー「Flashtec NVMe 3108」を発表した。データセンターなどでの利用を見込む。
- SBDベースのSiCパワーモジュール
Microchip Technologyは、民生用ショットキーバリアダイオード(SBD)ベースのSiCパワーモジュールファミリーの提供を開始した。700V、1200V、1700V品をそろえる。
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