マイクロチップ・テクノロジーは、タッチスクリーンコントローラー「maXTouch」シリーズから、車載認定済みの「MXT2912TD-UW」を発売した。LCDとOLEDディスプレイに対応し、最大45インチの横長ディスプレイの実装が容易になる。
マイクロチップ・テクノロジーは2021年4月、タッチスクリーンコントローラー「maXTouch」シリーズから車載認定済みの「MXT2912TD-UW」を発売し、受注を開始した。最大45インチの横長ディスプレイに対応しており、LCD(液晶ディスプレイ)やOLED(有機発光ダイオード)ディスプレイの実装が容易になる。
ワイドディスプレイに必要な高レポートレートを備え、解像度に制約もないため、スマートフォンのような操作が車載タッチスクリーンで可能になる。SN比に優れ、指やスクリーンが濡れていたり、ユーザーが手袋をしていても、マルチフィンガー検出およびトラッキングに対応する。
また、周期的なセルフテストやタッチセンサーテスト、内蔵フラッシュ、RAMテスト、信号データパス整合性チェック、追加MPUコアテストなどの各種安全関連機能を備える。これにより、ディスプレイモジュールの機能安全規格「ISO 26262」の認証取得が容易になる。組み込みファームウェアは、車載ソフトウェア開発のプロセスモデル「Automotive SPICE」に従って開発した。
同社は、MXT2912TD-UWと組み合わせ可能なLDO、8〜32ビットのマイクロコントローラー、CAN、CAN PHYコントローラーなどのデバイスも提供する。他に、開発ツール「maXTouch Studio」、生産ライン用テストツール「maXTouch Analyzer」、タッチスクリーン設計の技術サポートも用意している。
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