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EV向け1.5W絶縁型DC-DCバイアス電源モジュール日本TI UCC14240-Q1

日本テキサス・インスツルメンツは、独自のトランスを内蔵した1.5W絶縁型DC-DCバイアス電源モジュール「UCC14240-Q1」を発表した。高い電力密度と小型軽量化により、電気自動車の走行距離が延長できる。

» 2021年10月13日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 日本テキサス・インスツルメンツは2021年9月、独自のトランスを内蔵して低EMIを図った、1.5W絶縁型DC-DCバイアス電源モジュール「UCC14240-Q1」を発表した。システムの小型化を可能にし、電気自動車、ハイブリッド車、モーター駆動システム、グリッド接続型インバーターなどの高電圧環境に適する。

1.5W絶縁型DC-DCバイアス電源モジュール「UCC14240-Q1」

 UCC14240-Q1は、IGBTやSiC(炭化ケイ素)、GaN(窒化ガリウム)パワー半導体の高速スイッチングに適したデュアル出力パワーモジュール。AEC-Q100に準拠し、周囲温度105℃でも1.5W以上の出力を提供する。内蔵トランス技術によって1次側から2次側への静電容量を3.5pFに抑えることで、スイッチング時のEMIを低減した。過渡電圧耐性(CMTI)は150V/ナノ秒以上だ。

 また、内蔵の閉ループ制御により、−40〜+150℃で精度±1.0%とした。フォールト監視、過電流保護、過電力保護、過熱保護機能を備える。1分間の絶縁耐性は3kVrmsで、安全規格UL1577の認定を取得している。CISPR 25および32のEMC規格も満たし、開発期間の短縮に貢献する。

電気自動車やハイブリッド車の走行距離を延ばす

 サイズは12.8×10.3×3.55mmで、競合品と比べて、電源ソリューションの体積を半分にした。効率は競合品の2倍となる60%だ。小型、軽量化したことで耐振動性を高め、かつ高い電力密度により、電気自動車の走行距離が延長できる。

 UCC14240-Q1の量産前バージョンは、36ピンSSOPパッケージで供給中で、1000個受注時の単価は4.20米ドルから。評価ボード「UCC14240Q1EVM-052」も59米ドルで入手できる。

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