静止電流60nAの双方向昇降圧コンバーター:日本TI TPS61094
日本テキサス・インスツルメンツは、スーパーキャパシターへの充電機能を搭載した双方向昇降圧コンバーター「TPS61094」を発売した。スーパーキャパシターへの充電機能に加えて、静止電流を60nAに抑えている。
日本テキサス・インスツルメンツは2021年11月、スーパーキャパシターへの充電機能を搭載した双方向昇降圧コンバーター「TPS61094」を発売した。1000個発注時の単価は1.2米ドルから。スマートメーター、煙探知器のようなバッテリー動作の産業用アプリケーション、医療用アプリケーションなどに適する。
双方向昇降圧コンバーター「TPS61094」
同製品は、スーパーキャパシターへの充電機能に加えて、静止電流を60nAに抑えた。一般的に用いられるハイブリッド層コンデンサーと比較して、バッテリー動作時間を最大20%延長できる。また、停電時に安全な電源オフ、または停電通知通信を実行するアプリケーションに、バックアップ電力を供給できる。
昇圧動作時のインダクター電流制限を2Aに設定しており、同社によると競合品と比較して2倍の出力電流を供給可能だという。NB-IoT(狭帯域のモノのインターネット)やLTE-M、Wi-SUN、MIOTY、Bluetooth、ワイヤレス M-Buといった無線規格や広い電圧範囲に対応する。
また、降圧チャージャーと昇圧コンバーターを単一のICに統合したことで、ディスクリートの降圧チャージャーやインダクター、2個の外部コンデンサーが不要となり、ボードの小面積化に寄与する。
パッケージは2.0×3.0mmの12ピンWSONを採用。評価モジュール「TPS61094EVM-066」も同社のWebサイトから提供しており、価格は99米ドル。
- バッテリーを長寿命化する昇降圧コンバーター
日本テキサス・インスツルメンツは、バッテリー動作時間を50%以上延長したDC-DC昇降圧コンバーター「TPS63900」を発表した。静止電流は75nA、効率は10μAで92%と高く、競合品と比較して最大3倍の出力電流を供給できる。
- 強化絶縁5kVrmsの小型DC-DCコンバーター
日本テキサス・インスツルメンツは、小型で高効率の絶縁型DC-DCコンバーター「UCC12050」を発表した。大きさは10.3×10.3×2.65mm、16ピンSOICパッケージで提供し、既に量産を開始している。
- 最大2.5Aの統合型非反転昇降圧DC-DCコンバーター
日本テキサス・インスツルメンツは、統合型非反転昇降圧DC-DCコンバーター「TPS638xx」ファミリーを発表した。出力電流2Aの「TPS63802」「TPS63805」、同2.5Aの「TPS63806」「TPS63810」の4種を提供する。
- EV向け1.5W絶縁型DC-DCバイアス電源モジュール
日本テキサス・インスツルメンツは、独自のトランスを内蔵した1.5W絶縁型DC-DCバイアス電源モジュール「UCC14240-Q1」を発表した。高い電力密度と小型軽量化により、電気自動車の走行距離が延長できる。
- センサーレス70WブラシレスDCモータードライバ
日本テキサス・インスツルメンツは、コーディング不要のセンサーレス70WブラシレスDCモータードライバ「MCF8316A」「MCT8316A」を発表した。高速応答と静音性能を必要とする家電や医療デバイスに適する。
- Type-C機器の電池寿命を延長する降圧コンバーター
Maxim Integrated Products(マキシム インテグレーテッド プロダクツ)は、最大出力電流500mAのステップダウンコンバーター「MAX77756」を発表した。同製品を使用することで、ポートコントローラー用の常時オン(1.8V、3.3V、5V)デジタル電源レイルを生成できる。
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