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安定制御技術搭載の車載LDOレギュレーターローム BD9xxN1シリーズ

ロームは、独自の超安定制御技術「Nano Cap」を搭載した車載LDOレギュレーター「BD9xxN1」シリーズを発表した。出力コンデンサー容量は100nFから対応し、パワートレインやボディー、インフォテインメントに適する。

» 2022年06月23日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 ロームは2022年6月、独自の超安定制御技術「Nano Cap」を搭載した、車載LDOレギュレーター「BD9xxN1」シリーズを発表した。燃料噴射装置などのパワートレイン、ボディーコントロールモジュール、ヘッドアップディスプレイなどのインフォテインメントに適する。

車載LDOレギュレーター「BD9xxN1」シリーズ 出所:ローム

出力コンデンサー容量は100nFから使用可能

 BD9xxN1シリーズは、車載規格AEC-Q100に準拠し、入力電圧42Vのプライマリー電源用LDOだ。出力コンデンサー容量は100nFから使用可能で、出力電圧は3.3V、5.0Vおよび1〜18Vの可変型をラインアップする。出力電流は最大150mA、静止電流は28μA、動作温度範囲は−40〜+150℃だ。

 Nano Cap技術によってアナログ回路の応答性能を改善し、配線や増幅器の寄生要因を極小化することで、リニアレギュレーターの安定制御を可能にした。出力コンデンサー容量が小さくても、負荷電流変動に対する出力電圧変動量を業界要求値の±5%以下に抑えられる。

 これにより、1μF以下の0603極小MLCCから大容量電解コンデンサーまで、幅広い出力容量に対応し、部品や基板の小型化と設計工数の削減に貢献する。

 実物ICの電気特性と温度特性を忠実に再現し、効率的な開発をサポートする高精度SPICEモデル「ROHM Real Model」も入手可能だ。

 2.9×2.8×1.25mmのSSOP5パッケージで提供し、「BD950N1G-C」「BD933N1G-C」「BD900N1G-C」「BD950N1WG-C」「BD933N1WG-C」「BD900N1WG-C」の6製品を用意する。既にサンプル出荷中で、単価は200円(税別)。2022年8月から、当面月産20万個の体制で量産を開始する。

 2022年度中に22製品を提供し、2023年度中には合計46製品まで拡充する予定だ。

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