消費電流5.0μAの車載用LDOレギュレーター:エイブリック S-19213、S-19214シリーズ
エイブリックは、超低消費電流と高出力電流を両立する、車載用LDOレギュレーター「S-19213」「S-19214」シリーズを発売した。自己消費電流が5.0μAと低いことから、バッテリーへの負荷を最小限に抑える。
エイブリックは2019年7月、超低消費電流と高出力電流を両立する、車載用LDO(Low Drop Out)レギュレーター「S-19213」「S-19214」シリーズを発売した。
車載用LDOレギュレーター「S-19213」「S-19214」の概要(クリックで拡大)
S-19213とS-19214は、出力電流がそれぞれ500mA、1000mAで、負荷の高いさまざまなアプリケーションに使用できる。両シリーズともに過渡応答性能を損なうことなく、低自己消費電流5.0μAを達成。これにより、バッテリーへの負荷を最小限に抑える。また、入力電圧36V、定格45Vと高耐圧のため、12V鉛バッテリーに直結できる。
両シリーズは、外部調整端子により出力電圧を1.8〜30Vの間で設定できる。開発中に電圧変更が生じても容易に対応できるため、電源設計の負荷を軽減する。また、出力電圧精度が±1.5%と高いことから、電源設計時の自由度を向上する。
低温、常温、高温の三温度テストを実施済みで、PPAP(生産部品承認プロセス)に対応する。AEC(車載電子部品評議会)による各種信頼性規格「AEC-Q100」にも対応予定だ。過酷な環境で使用可能なことから、車内電装アプリケーションの定電圧電源や、エンジン、トランスミッション、サスペンション、ABSなどの車載用途に適している。
出力トランジスタの過電流を制限する過電流保護回路や、検出温度170℃のサーマルシャットダウン回路、オンオフ回路を内蔵する。動作温度範囲は−40〜+125℃。TO-252-5Sパッケージで提供する。
- 省電力で低ノイズのLDOレギュレーター
STマイクロエレクトロニクスは、車載モジュールおよび自動化システム向けに、省電力で低ノイズのLDOレギュレーター「LDO40L」を発表した。コールドクランクによる入力低下時においても、システムを継続的に駆動できる。
- 車載向け超低消費電流ボルテージレギュレーター
リコー電子デバイスは、車載電装機器向け超低消費電流ボルテージレギュレーターに高いイミュニティ特性を持たせた「R1525」シリーズを発表した。入力電圧は3.5〜42V、200mA出力可能で、無負荷時の消費電流は2.2μAだ。
- 放射線耐性を強化した終端リニアレギュレーター
日本テキサス・インスツルメンツは2016年7月、航空宇宙アプリケーション向けに、DDRメモリ用終端リニアレギュレーター「TPS7H3301-SP」を発表した。シンク、ソース終端用の電力用モノリシックFET2個と、内部電圧レファレンスを集積しているという。
- 高効率な降圧型スイッチングレギュレーター
エイブリックは、高効率な降圧型スイッチングレギュレーター「S-85M0A」シリーズを発売した。ウェアラブルやIoT機器の小型、薄型化に貢献し、スタンバイ時の電池の消費を低減できる。
- 温度保護機能搭載の3〜5セルバッテリー監視IC
エイブリックは、過充放電保護機能や温度保護機能を備えた、3〜5セルバッテリー監視IC「S-8255A」「S-8255B」シリーズを発売した。過充電検出電圧精度は±20mVと高精度ながら、動作時の消費電流を最大19μAに抑えた。
- POL向け12V同期整流降圧レギュレーター
ルネサスエレクトロニクスの子会社であるインターシルは、POL向けの12V同期整流降圧レギュレーター「ISL850xx」ファミリーに、出力電流14A、12A、9A、5Aタイプを追加した。出力電圧は最小0.6V、入力電圧は3.8〜18Vとなっている。
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