リップル圧縮度100dBの小型LDOレギュレーター:東芝 TCR5RG
東芝デバイス&ストレージは、小型かつ低背のWCSP4Fパッケージを採用したLDOレギュレーター「TCR5RG」シリーズ45品種を発売した。100dBの高リップル圧縮度と低出力電圧ノイズ、高出力電圧精度により、電源ラインの出力安定化に寄与する。
東芝デバイス&ストレージは2021年3月、小型かつ低背のWCSP4Fパッケージを採用したLDOレギュレーター「TCR5RG」シリーズ45品種を発売した。
TCR5RGシリーズは、バンドギャップ回路と、低い周波数だけを通すローパスフィルター、ノイズを抑えた高速オペアンプの組み合わせにより、リップル圧縮度が標準100dBと高くなっている。
また、出力電圧ノイズが標準5μVrmsと低く、出力電圧精度が出力電圧1.8〜2.8V時で最小−1.5%、最大1.5%と高い。これらの特徴により、電源ラインの出力安定化に寄与する。
最大出力電流は500mA。出力電圧は、ユーザーが機器に応じて選択できるように、0.9〜5.0Vの範囲で45品種をそろえる。パッケージは、0.645×0.645mmのWCSP4Fパッケージを採用。厚みが最大0.33mmと薄いため、機器の小型化、薄型化に貢献する。
LDOレギュレーター「TCR5RG」
主な用途として、スマートウォッチやアクションカメラといったウェアラブルデバイス、スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器、電気シェーバーや血圧計、血糖値計などを見込んでいる。
- 出力電流2000mAの車載用LDOレギュレーター
エイブリックは、出力電流2000mAの車載用LDOレギュレーター「S-19246」シリーズを発売した。DC-DCコンバーターを使用していた高出力電流にも対応でき、間欠駆動の通信モジュールの定電圧電源や車のボディー、カーナビなどに適している。
- 小型民生用機器向け、電池寿命を20%延長できるPMIC
Maxim Integrated Productsは、ウェアラブル機器やヒアラブル機器向けで電池寿命が20%削減できるとする新しいPMIC「MAX77654」を発表した。1個で3出力が可能なバックブーストコンバーターの搭載により、システム効率向上とソリューションサイズ縮小も実現する。
- 人工衛星向けデュアル出力POLレギュレーター
ルネサス エレクトロニクスは、同期整流降圧スイッチングレギュレーターとLDOリニアレギュレーターを1チップに集積した「ISL70005SEH」を発表した。人工衛星搭載のFPGAやDDRメモリへの電力供給に用いる部品点数や消費電力を削減する。
- 消費電流5.0μAの車載用LDOレギュレーター
エイブリックは、超低消費電流と高出力電流を両立する、車載用LDOレギュレーター「S-19213」「S-19214」シリーズを発売した。自己消費電流が5.0μAと低いことから、バッテリーへの負荷を最小限に抑える。
- 省電力で低ノイズのLDOレギュレーター
STマイクロエレクトロニクスは、車載モジュールおよび自動化システム向けに、省電力で低ノイズのLDOレギュレーター「LDO40L」を発表した。コールドクランクによる入力低下時においても、システムを継続的に駆動できる。
- 出力電流300mAの小型LDOレギュレーター
東芝デバイス&ストレージは、IoT(モノのインターネット)モジュールやウェアラブル端末、スマートフォンなど向けに、出力電流300mAの小型LDOレギュレーターIC「TCR3UG」シリーズを発表した。バイアス電流0.34μAの低消費電流を可能にしている。
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