車載向け超低消費電流ボルテージレギュレーター:リコー電子デバイス R1525シリーズ
リコー電子デバイスは、車載電装機器向け超低消費電流ボルテージレギュレーターに高いイミュニティ特性を持たせた「R1525」シリーズを発表した。入力電圧は3.5〜42V、200mA出力可能で、無負荷時の消費電流は2.2μAだ。
リコー電子デバイスは2018年9月、車載電装機器向け超低消費電流ボルテージレギュレーターに高いイミュニティ特性を持たせた42V入力200mAの「R1525」シリーズを発表した。サンプル受注を開始しており、1000個購入時の参考価格は300円(税別)。月間200万個の生産を目指す。
超低消費電流ボルテージレギュレーター「R1525」シリーズ(左からSOT-23-5、SOT-89-5、HSOP-6J、HSOP-8E)
R1525シリーズは、特許出願中の設計技術により電磁ノイズ性を考慮され、出力電圧を安定化して機器の誤動作を防止する。
電磁ノイズによる影響
入力電圧は3.5〜42Vで、カーバッテリーなどから直接動作できる。定格50V対応のLDOレギュレーターにより、無負荷時の消費電流を2.2μAに抑え、機器の低消費電力化に貢献する。出力電圧の精度は±0.6%、10M〜1GHz帯域の高周波ノイズによる出力電圧変動を防止する。
「R1525」シリーズのノイズ耐性
動作温度範囲が−40〜125℃の車載一般装備品用途のK品や車載アクセサリー用途のA品に加え、同−50〜125℃の産業機器と同−40〜105℃の民生品用途のグレードも用意する。車載ランク品は、AEC-Q100のGrade1準拠の予定だ。
短絡電流制限回路(80mAで制限)、過電流保護回路(350mAで制限)、サーマルシャットダウン回路(検出温度160℃)を内蔵している。
- IoT向け超低消費電流ボルテージレギュレーター
リコー電子デバイスは、IoT(モノのインターネット)機器向けに超低消費電流ボルテージレギュレーター「RP124シリーズ」を発表した。バッテリーモニター機能付きの電源ICで、小型パッケージにより高密度実装を可能にした。
- 低消費かつ小型パッケージのIoT機器向け電源IC
リコー電子デバイスは、IoT(モノのインターネット)機器向けに、昇降圧DC-DCコンバーターIC「RP604」シリーズ、降圧DC-DCコンバーターIC「RP512」「RP511」シリーズ、ボルテージレギュレーターIC「RP122」シリーズの4種類の電源ICを発表した。
- スイッチングレギュレーターの評価ボード
RECOM Powerは、単3電池や外部供給電圧を3.3Vに昇圧するスイッチングレギュレーター「R-78S」の機能を簡単に試験できる評価ボードを発表した。アクティブとスタンバイ状態の両方で標準的なバッテリー稼働時間を算出できる。
- 最大5W出力が可能なフライバックレギュレーター
リニアテクノロジーは、−40〜150℃の温度範囲で動作するモノリシックフライバックレギュレーターを発売した。450mA/150VのDMOSパワースイッチを内蔵し、最大5Wの出力電力を供給する。
- 高効率な降圧型スイッチングレギュレーター
エイブリックは、高効率な降圧型スイッチングレギュレーター「S-85M0A」シリーズを発売した。ウェアラブルやIoT機器の小型、薄型化に貢献し、スタンバイ時の電池の消費を低減できる。
- 消費電力の計算方法
マイコンユーザーのさまざまな疑問に対し、マイコンメーカーのエンジニアがお答えしていく本連載。今回は、中級者の方からよく質問される「マイコンの消費電力計算」についてです。
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