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消費電力を半減したマルチゾーン対応dToF測距センサーSTマイクロ VL53L8

STマイクロエレクトロニクスは、マルチゾーン対応dToF測距センサー「VL53L8」を発表した。メタサーフェスレンズ技術により小型化するとともに、従来品より消費電力を半減している。AR、VR、MRなどに適する。

» 2022年07月22日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 STマイクロエレクトロニクスは2022年6月、マルチゾーン対応dToF(ダイレクトTime-of-Flight)測距センサー「VL53L8」を発表した。メタサーフェスレンズ技術により小型化し、従来品より消費電力を半減している。

マルチゾーン対応dToF測距センサー「VL53L8」 出所:STマイクロエレクトロニクス

 光源はクラス1の940nmVCSEL(垂直共振器面発光レーザー)で、VCSELドライバー、SPAD(単一光子アバランシェダイオード)の受光アレイ、32ビットマイクロコントローラーを集積した。送信および受信開口部にMetalenzと共同開発した回折光学メタサーフェスレンズ技術を採用している。レンズ取り外し検出システムを備え、民生用途においてユーザーの眼を保護する。

測距性能は最大4m

 16(4×4)または64(8×8)のマルチゾーン測距に対応し、視野は対角で61度、測距性能は屋内で最大4m。フレームレートは4×4モードで60フレーム/秒、8×8モードで15フレーム/秒となる。サイズは6.4×3.0×1.75mmで、リフロー型コンポーネントで提供する。

 スマートフォン、スマートスピーカー、HMI(ヒューマンマシンインタフェース)、コンスーマ用LiDAR、AR(拡張現実)、VR(仮想現実)、MR(複合現実)に適する。スマートフォンやタブレットの前面、背面カメラに搭載した場合、物体追跡、ジェスチャ認識、タッチフォーカス、フラッシュ調光などさまざまな機能を強化できる。

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