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エントリーレベルのエッジAI向け最新SoMNVIDIA Jetson Orin Nano

NVIDIAは、エントリーレベルのエッジAIやロボティクス向けに、新しいシステムオンモジュール「Jetson Orin Nano」を発表した。演算性能が最大40TOPSで、前世代の「Jetson Nano」と比べて最大80倍向上している。

» 2022年10月06日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 NVIDIAは2022年9月、エントリーレベルのエッジAI(人工知能)やロボティクス向けに、新しいシステムオンモジュール(SoM)「Jetson Orin Nano」を発表した。前世代の「Jetson Nano」と比べて、最大80倍性能が向上している。米国の販売参考価格は199米ドルからだが、日本国内ではオープン価格とし、2023年1月発売を予定している。

エッジAI向けシステムオンモジュール「Jetson Orin Nano」 出所:NVIDIA

 Orin Nanoモジュールは、メモリ容量の異なる2種類をラインアップする。8Gバイトモデルは、7〜15Wの電力構成に対応し、演算性能は最大40TOPS。4Gバイトモデルは5〜10Wに対応し、性能は最大20TOPSだ。

 大きさは70×45mm(260ピンSO-DIMM)で、「NVIDIA Ampere」アーキテクチャ採用のGPU、6コア「Arm Cortex-A78AE」、ビデオデコードエンジンをはじめとするアクセラレーター、豊富なインタフェースを搭載する。

拡張性に優れ、SDKやROS用ソフトにも対応

 既に発表した「Jetson Orin NX」「Jetson AGX Orin」と合わせると、Jetson Orinは3シリーズ6種類となる。Orin Nanoモジュールは、Orin NXモジュールとフォームファクターやピンの互換性を有するほか、AGX Orin開発者キットも利用可能で、拡張性に優れる。

 SDK「NVIDIA JetPack」やROS用ソフトウェア「NVIDIA Isaac」にも対応しており、低コストで容易なAIモデル開発を支援する。

 次世代サービスロボットやドローンのほか、小売分析や産業品質管理などのデバイス、アプリケーションでの利用を見込む。

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