NVIDIAは、エントリーレベルのエッジAIやロボティクス向けに、新しいシステムオンモジュール「Jetson Orin Nano」を発表した。演算性能が最大40TOPSで、前世代の「Jetson Nano」と比べて最大80倍向上している。
NVIDIAは2022年9月、エントリーレベルのエッジAI(人工知能)やロボティクス向けに、新しいシステムオンモジュール(SoM)「Jetson Orin Nano」を発表した。前世代の「Jetson Nano」と比べて、最大80倍性能が向上している。米国の販売参考価格は199米ドルからだが、日本国内ではオープン価格とし、2023年1月発売を予定している。
Orin Nanoモジュールは、メモリ容量の異なる2種類をラインアップする。8Gバイトモデルは、7〜15Wの電力構成に対応し、演算性能は最大40TOPS。4Gバイトモデルは5〜10Wに対応し、性能は最大20TOPSだ。
大きさは70×45mm(260ピンSO-DIMM)で、「NVIDIA Ampere」アーキテクチャ採用のGPU、6コア「Arm Cortex-A78AE」、ビデオデコードエンジンをはじめとするアクセラレーター、豊富なインタフェースを搭載する。
既に発表した「Jetson Orin NX」「Jetson AGX Orin」と合わせると、Jetson Orinは3シリーズ6種類となる。Orin Nanoモジュールは、Orin NXモジュールとフォームファクターやピンの互換性を有するほか、AGX Orin開発者キットも利用可能で、拡張性に優れる。
SDK「NVIDIA JetPack」やROS用ソフトウェア「NVIDIA Isaac」にも対応しており、低コストで容易なAIモデル開発を支援する。
次世代サービスロボットやドローンのほか、小売分析や産業品質管理などのデバイス、アプリケーションでの利用を見込む。
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