降圧DC-DCスイッチングレギュレーター:日清紡マイクロデバイス NC2600シリーズ
日清紡マイクロデバイスは、降圧DC-DCスイッチングレギュレーター「NC2600」シリーズの販売を開始する。PWMとPFMとの自動切り替え機能を搭載し、小型のWLCSP-8-P11をパッケージに採用しており、実装面積を削減できる。
日清紡マイクロデバイスは2022年10月、降圧DC-DCスイッチングレギュレーター「NC2600」シリーズの販売開始を発表した。既にサンプル品の受注を開始しており、サンプル価格は1000個購入時で110円(税込)となっている。
降圧DC-DCスイッチングレギュレーター「NC2600」シリーズ 出所:日清紡マイクロデバイス
同製品は、同期整流方式で最大出力電流2A、発振周波数4MHz。1.62×0.98×0.4mmと小型のWLCSP-8-P11をパッケージを採用し、実装面積を削減できる。
PWM(Pulse Width Modulation)とPFM(Pulse Frequency Modulation)との自動切り替え機能を備える。出力電流は最大2Aまで対応し、出力電流に応じて自動で切り替わるため、効率が向上する。
入力電圧範囲は2.3〜5.5V。出力電圧は、IC内部で設定されている電圧固定タイプと、外部の抵抗素子で出力電圧を設定する電圧外部設定タイプを用意した。
−40〜+85℃の温度範囲で動作し、フィードバック電圧、精度は0.6V±9mV。低電圧誤動作防止回路やサーマルシャットダウン、ラッチ保護機能、パワーグッド、ソフトスタート(時間可変)といった機能も備える。なお、2.0×2.0×0.6mmのDFN2020-8-GTをパッケージに採用した製品も開発中だ。
- 24GHz帯ドップラーセンサーモジュール
日清紡マイクロデバイスは、移動体検知向けの24GHz帯ドップラーセンサーモジュール「NJR4267」シリーズを発表した。17.2×25×3mmと小型ながら、マイクロ波回路やアンテナ、制御および信号処理向けMCUを搭載する。
- 2セルリチウムイオン電池向け保護IC
日清紡マイクロデバイスは、2セルリチウムイオン電池向けの保護IC「NB7200」シリーズのサンプル受注を開始した。高精度の過充電検出電圧モニターや過放電検出電圧モニターを搭載し、精度が向上している。
- デジタル2相出力の光学式反射型エンコーダー
日清紡マイクロデバイスは、デジタル2相出力タイプの光学式反射型エンコーダー「NJL5821R」「NJL5822R」の量産を開始した。産業機器やカメラなどの操作ダイヤルやモーターの回転検出、位置検出に適する。
- 高速低ノイズの超音波センサー向けオペアンプ
日清紡マイクロデバイスは、高速センサー向けのオペアンプ「NJM2725」の量産を開始した。周波数性能が160MHzとなっており、超音波を用いた産業用センサーの信号を高速で増幅できる。
- 自動車やドローン向け、高精度GNSS対応ローノイズアンプ
日清紡マイクロデバイスは、高精度GNSS向けローノイズアンプとして、GNSSマルチバンド対応の「NT1191」と、L5、L2、L6バンド対応の「NT1192」を発表した。自動車、ドローン、ウェアラブル機器の高精度測位に適する。
- 既存ボタンをタッチレス化する光学式センサー
日清紡マイクロデバイスは、ボタンをタッチレス化する、光学式反射型センサー「NJL5830R」を発表した。既存の押しボタンに搭載可能で、券売機や自動販売機、エレベーターなど、公共性の高い装置の操作ボタンに適する。
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