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高速低ノイズの超音波センサー向けオペアンプ日清紡マイクロデバイス NJM2725

日清紡マイクロデバイスは、高速センサー向けのオペアンプ「NJM2725」の量産を開始した。周波数性能が160MHzとなっており、超音波を用いた産業用センサーの信号を高速で増幅できる。

» 2022年06月29日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 日清紡マイクロデバイスは2022年6月、高速センサー向けのオペアンプ「NJM2725」の量産を開始したと発表した。1リール(2000個、2500個)購入時の参考単価は198円(税込)となっている。

高速センサー向けオペアンプ「NJM2725」 出所:日清紡マイクロデバイス

 周波数性能は160MHzで、近接センサーや液面センサー、重送検知センサーなどの超音波を用いた産業用センサーの信号を高速で増幅できる。

 また、高速センサーに求められるローノイズ性能を追求し、S/N比(信号対雑音比)を1.4nV/√Hzに抑えた。信号を増幅した際も、センサー本来の信号により近い波形を再現できる。ローノイズ計測機器やアクティブフィルター、ADCバッファアンプ、センサーインタフェースなどでの用途に適する。

出力反転防止回路を搭載

 高速性とローノイズ性能を備えるオペアンプにGND付近の信号を入力した場合、出力信号の反転が起こることがある。NJM2725は、GND(0V)や電源付近の信号入力時に出力反転を防止する回路を搭載し、単電源で使用した場合も安定して動作する。

 同社のフルスイングオペアンプ「NJU77582」などと併用することで、高性能なセンサーモジュールを構成できる。NJM2725を微小信号の増幅用、フルスイングオペアンプをマイクロコントローラーとの調整用にと、それぞれ特化させて性能を発揮できる。

 電源電圧は4〜10V、同相入力電圧範囲は1.5〜3.8V、消費電流は1チャンネル当たり4mA。パッケージは2.8×2.9×1.2mmのMSOP8(VSP8)を採用し、3.9×4.9×1.55mmのSOP8パッケージ(開発中)でも提供する。

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