日清紡マイクロデバイスは、1セルリチウムイオン電池向けの保護IC「NB7141」「NB7140」シリーズのサンプル受注を開始した。ウォッチドッグタイマーや強制リセット機能などを搭載している。
日清紡マイクロデバイスは2022年12月、1セルリチウムイオン電池向けの保護IC「NB7141」「NB7140」シリーズの発売を発表した。既にサンプル受注を開始しており、1000個購入時のサンプル価格は110円(税込)となる。
検出電圧範囲は4.2〜4.7Vで、検出電圧精度は±15mV。高精度な過充電検出機能により、安全性向上に寄与する。検出電圧範囲は2.1〜3.2V、検出電圧精度は±35mV。放電過電流検出機能は2段階となっており、放電過電流1の設定範囲は0.005〜0.030V(精度±1.0mV)、0.0305〜0.050V(精度±1.5m)、放電過電流2は0.011〜0.060V(精度±2.0mV)、0.0605〜0.100V(精度±4.0%)となる。
禁止電圧は1.0〜2.5V(精度±4.0%)の範囲で細かく設定でき、0V電池(低電圧電池)への充電時に内部ショートを防止する。通常動作時の最大消費電流は、NB7140が3.0μA、NB7141が4.0μA。同社従来品比で25%向上している。
NB7141は、ウォッチドッグタイマーを内蔵しており、マイクロコントローラーの異常を外部からモニタリングできる。専用ICの追加が不要で、共通因子によるウォッチドッグタイマーの機能不全のリスクがないことから、安全性を確保できる。
NB7140は、強制リセット機能を搭載。リセットピンを用いて充放電FETをOFFにできるため、保護回路のリークテストが容易になる。FETをマイクロコントローラーの異常時にOFFにし、マイクロコントローラーの電源をリセットすることで、システムの安定性向上につながる。
パッケージは、1.6×1.0×0.3mmのWLCSP-8-P10を採用した。月産規模は1000万個となっている。
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