デクセリアルズは、セルフコントロールプロテクター「SFM-50150」を発表した。最大定格電圧125V、定格電流150Aで、高電圧製品の回路遮断時に課題となっていたアーク放電を抑制し、高電圧かつ大電流の遮断に対応する。
デクセリアルズは2023年4月、セルフコントロールプロテクター(SCP)「SFM-50150」を発表した。高電圧製品の回路遮断時に課題となっていたアーク放電を抑制し、高電圧かつ大電流の遮断に対応する。
SCPは、リチウムイオンバッテリーの充放電を制御する、2次保護用のヒューズ。SFM-50150は、材料と構造を最適化したことで、リチウムイオンバッテリーが過電流となった際のアーク放電を抑制する。これにより、同社の従来品比56%増の最大定格電圧125Vを可能にした。
同社の従来品に比べてヒューズエレメントを厚くし、ヒューズ抵抗を低減した。150Aの大電流に対応したことで、電動バイクや蓄電池などのエネルギー貯蔵用途に利用できる。また、鉛フリーのヒューズエレメントを独自に開発。完全鉛フリーの製品となっていて、環境負荷の低減に寄与する。
サイズは40.0×29.4×18.0mm。電池パックの直列セル数は12〜14セル、最大遮断電流は400A、動作電圧範囲は37.7〜62.0V、ヒーター抵抗は22.0〜33.0Ω、ヒューズ抵抗は0.4mΩとなっている。
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