過電流保護用カートリッジヒューズ：リテルヒューズ 607シリーズ

リテルヒューズは、高電流および高電圧に対応した過電流保護用カートリッジヒューズ「607」シリーズの販売を開始した。定格500Vで、ACおよびDC双方の入力に対応可能だ。

» 2022年03月09日 18時30分公開

[EDN Japan]

　リテルヒューズは2022年2月、高電流および高電圧に対応した、過電流保護用カートリッジヒューズ「607」シリーズの販売を開始した。

カートリッジヒューズ「607」シリーズ出所：リテルヒューズ

　定格500Vで、ACおよびDC双方の入力に対応する。定格電流範囲は40、50、63A。データセンターや電気自動車（EV）充電器、HVACシステム、電気通信、UPS（無停電電源装置）、インバーター、整流器といった用途に適する。

遮断定格10KAで、さまざまな用途の冗長電源に対応

　40、50A仕様は遮断定格が1万Aと高く、さまざまな用途の冗長電源に対応可能。スタンドオフ型で、リードおよびエンドキャップを備えており、実装用アクセサリーやリード成形なしに使用できる。

　本体サイズは10×32mmで、従来品に比べてフットプリントを縮小できる。これにより、高電力用回路の設計において柔軟なレイアウトが可能になる。動作温度は－55～＋125℃。ハロゲンフリーおよび100％鉛フリーで、RoHSに対応した。

ヒューズ（1） ―― ヒューズとは
電子部品について深く知ることで、より正しく電子部品を使用し、「分かって使う」を目指す本連載。今回からは「ヒューズ」を取り上げます。第1回は、ヒューズの役割や構造、種類の他、ヒューズに関する安全規格について解説します。
屋根一体型ソーラーパネルの回路を保護
リテルヒューズは、太陽光発電ヒューズ「400PV」シリーズを2021年5月中旬に発売する。屋根一体型ソーラーパネル向けの表面実装型回路保護用デバイスで、発熱や火災の原因となる逆過電流から回路を保護する。
サージ保護デバイスに適した熱保護バリスタ
リテルヒューズは、熱保護バリスタ技術を搭載した「LSTバリスタ」シリーズを発表した。過熱保護機能とアークシールドを組み込み、保護機能を強化しているため、バリスタの寿命末期や異常な過電圧状態下にあっても、致命的な故障や火災を防ぐ。
二重保護機能付きのNO型ソリッドステートリレー
リテルヒューズは、電流制限回路とサーマルシャットダウン回路を組み込んだNO型ソリッドステートリレー「CPC1561B」を発表した。自動復帰機能も備え、ダウンタイムや修理コストの削減、システム障害の回避に貢献する。
定格105℃、800Vのソリッドステートリレー
リテルヒューズは、定格負荷電圧800VのNO型ソリッドステートリレー「PLA172P OptoMOSリレー」を発表した。動作周囲温度105℃での電気的パラメーターを保証する。
ESD保護に適した双方向TVSダイオードアレイ
リテルヒューズは、高性能家電やウェアラブル機器のESD保護（静電気対策）に適した双方向TVSダイオードアレイ「SP1333」シリーズを発表した。逆並列構造のダイオードにより、データ回線の対称ESD保護を提供し、最大±30kVまで対応する。