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1インチサイズ慣性計測ユニットのハイスペックモデルセイコーエプソン M-G370PDG

セイコーエプソンは、慣性計測ユニットの新製品「M-G370PDG」の量産を開始する。加速度センサーの検出範囲を±8Gか±16Gで切り替えられるほか、ジャイロセンサーの検出範囲全てにわたってノンリニアリティ特性が0.05%となっている。

» 2023年06月28日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 セイコーエプソンは2023年6月、IMU(慣性計測ユニット)の新製品「M-G370PDG」を発表した。同年7月から量産を開始する。カメラやアンテナの制振制御、産業ドローンや地上車などの無人機、GNSSなどのナビゲーションシステム、産業機器などでの振動や軌道、角度計測といった用途に適する。

IMU「M-G370PDG」コネクター面IMU「M-G370PDG」マーキング面 左=IMU「M-G370PDG」コネクター面/右=IMU「M-G370PDG」マーキング面 出所:セイコーエプソン

 同製品は、1インチサイズ(24×24×10mm3)IMUのハイスペックモデルとして位置付けられる。同サイズの従来品「M-G330」「M-G366」「M-G370F」「M-G370S」とは互換性を有する。

加速度センサーの検出範囲を切り替え可能

 加速度センサーの検出範囲は±8Gまたは±16Gで、ユーザー自身で切り替えられる。また、ジャイロセンサーの検出範囲全てにわたり、ノンリニアリティ特性が0.05%となった。素早い動作から遅い動作まで、さまざまな動作を計測できる。

 消費電流は16mA(3.3V)、動作温度範囲は−40〜+85℃。最大データ出力レートが2000Hzで、出力分解能が16ビットまたは32ビットとなっている。インタフェースはSPIおよびUARTを備えた。

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