セイコーエプソンは、姿勢や制振制御向けの慣性計測ユニット「M-G370PDS0」を開発し、サンプル出荷を開始した。角度ランダムウォークやジャイロノイズ密度を従来品より低減。2022年春の量産開始を予定している。
セイコーエプソンは2021年10月、姿勢や制振制御向けのIMU(慣性計測ユニット)「M-G370PDS0」を開発し、サンプル出荷を開始したと発表した。2022年春の量産を予定している。
同製品は、角度ランダムウォークを従来品の「M-G370PDF0」と比較して半分の0.03°/√hに抑えた。ジャイロノイズ密度も従来品の4.7(°/h)/√Hzから2.5(°/h)/√Hzに低減。センサーノイズの影響を減らしながら、機器やシステムに生じるわずかな姿勢の変化を検知できる。
高い安定性と低ノイズを両立した6軸センサーを搭載。従来品の「M-G370」「M-G 365」「M-G 364」「M-G 354」と互換性があり、容易に置き換えられる。消費電力は16mAに抑えた。
サイズは24×24×10mm。ジャイロセンサーの検出範囲は±200度/秒、加速度センサーの検出範囲は±10G、動作温度範囲は−40〜+85℃、データ出力レートは2000サンプル/秒まで、インタフェースはSPI、UARTだ。
産業ドローンなどの無人機、カメラやアンテナなどの制振制御、産業機器などの振動や角度、軌道の計測、GNSSなどのナビゲーションシステムといった用途向けとなっている。
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