サンケン電気は、絶縁型PWMスイッチング電源用パワーIC「STR6A124MV」の量産を開始した。SJ-MOSFET搭載でオン抵抗が低減していて、6.5×9.4×3.4mmサイズで出力電力33Wまで対応する。
サンケン電気は2023年11月、絶縁型PWM(パルス幅変調)スイッチング電源用パワーIC「STR6A124MV」の量産開始を発表した。SJ(スーパージャンクション) MOSFETと電流モードPWM制御ICを、1パッケージに搭載する。
SJ MOSFETを採用したことでオン抵抗が低減し、6.5×9.4×3.4mmのDIP8パッケージで33Wまでの出力電力に対応可能となった。従来の「STR6A100xV」「STR6A100xVD」シリーズの中で、最も大きい出力電力となる。
ステップドライブ制御により、電源起動時のサージを低減できる。起動時のサージを制御することで、2次側整流ダイオードの耐圧ランクを低減できる。定常時のVF損失を抑えられるため、電源効率を改善する。
また、負荷に合わせて発振周波数を制御する「グリーンモード」も搭載した。重負荷から負荷が軽くなるにしたがって、発振周波数を低減する。スタンバイ動作点まで負荷が軽くなった際は、バースト発振動作に移行。バースト発振動作中は、負荷が軽くなるとバースト発振回数が減少する。
白物家電やOA機器、産業機器、AV機器、汎用電源といった用途に適する。なお、同社は今後、44Wまで対応可能な「STR6A126MV」「STR6A126MVD」の製品化も計画している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.