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105℃の高温環境に対応する、2016サイズの小型差動出力水晶発振器小型光通信モジュール向け

日本電波工業は、小型光通信モジュール向けに、2016サイズの差動出力水晶発振器「NP2016SA」「NP2016SB」を開発した。105℃の高温に対応し、位相ジッタは70フェムト秒となっている。

» 2024年03月22日 09時00分 公開
[EDN Japan]
2016サイズ小型差動出力水晶発振器 2016サイズ小型差動出力水晶発振器 出所:日本電波工業

 日本電波工業は2024年3月、小型光通信モジュール向けに、2016サイズの差動出力水晶発振器「NP2016SA」「NP2016SB」を開発した。既にサンプル出荷を開始し、量産は2025年1月を予定している。

 光伝送モジュールの小型化や高速化に伴い、表面実装部品も小型化が求められている。また、高速大容量データを扱うモジュール内部の温度上昇に耐えられる高温性能の需要も高まっている。さらに、高速データの通信品質を保持するには、低い位相ジッタの基準クロック源が必要だ。

 両製品は、同社がフォトリソグラフィー技術を活用して開発。105℃に対応可能な、2016サイズ(2.0×1.6×0.7mm)の低ジッタ差動出力発振器だ。

位相ジッタは70フェムト秒

 差動出力規格はNP2016SAがLVPECL、NP2016SBはLVDSに対応する。両製品ともに公称周波数範囲が100M〜170MHz、動作温度範囲が−40〜+105℃、位相ジッタは70フェムト秒(Typ.)。総合周波数許容偏差は最大±50×10−6、電源電圧は+2.5V/+3.3Vとなる。

 データセンター内の光伝送モジュールは、800Gビット/秒から1.6Tビット/秒へと高速規格への移行が進んでいる。水晶製品は、高速伝送の基準クロック源として、今後も需要が増加することが見込まれる。

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