低加速度感度の水晶振動子:日本電波工業 NX3225SP
日本電波工業は、低加速度感度の水晶振動子「NX3225SP」を開発し、サンプル出荷を開始した。耐振動性能の向上により、加速度感度が0.1ppb/gとなっている。
日本電波工業は2021年5月、低加速度感度の水晶振動子「NX3225SP」を開発し、サンプル出荷を開始した。加速度感度は0.1ppb/g(Typ.)で、同サイズの従来品と比較して約10倍の性能に達している。
公称周波数は20〜52MHzで、動作温度範囲は−40〜+85℃、保存温度範囲は−55〜+125℃。等価直列抵抗は最大50Ω、励振レベルは100μW、負荷容量は8pFである。
フォトリソグラフィ技術や応力解析シミュレーションを用いることで、耐振動性能が向上した。サイズは3.2×2.5×0.72mmで、表面実装にも対応可能だ。鉛フリー製品で、鉛フリー半田のリフロープロファイルにも対応する。
水晶振動子「NX3225SP」
今後、さらなる周波数拡張や小型化に加えて、車載規格「AEC-Q200」への対応を進める。
- 小型で低位相ジッタの差動出力水晶発振器
日本電波工業は、小型で低位相ジッタの差動出力水晶発振器として、LVPECL方式の「NP2520SA」とLVDS方式の「NP2520SB」を開発した。サイズは2.5×2.0×0.9mmで、小型光通信モジュールでの利用を見込む。
- 低位相ジッタの差動出力水晶発振器
日本電波工業は、低位相ジッタ差動出力水晶発振器として、LVPECL方式の「NP3225SAB」とLVDS方式の「NP3225SBB」を開発した。2020年2月からサンプル出荷を開始し、2020年9月の量産を予定している。
- 5G用基地局向け高温対応の小型OCXO
日本電波工業は、5G用基地局向けに、高精度恒温槽付水晶発振器「NH9070WC」「NH9070WD」を開発した。9×7mmの小型サイズで、95℃の高温に対応する。
- 位相ジッタ57フェムト秒の差動出力水晶発振器
日本電波工業は、位相ジッタ57フェムト秒のLVDS差動出力水晶発振器「NP3225S」シリーズを開発した。低ジッタ基準クロックに対するニーズが高い、モバイル高速通信やシリアル通信での用途を見込んでいる。
- デジタルオーディオ向け「世界最小水晶発振器」
日本電波工業(NDK)は2016年6月、「2016サイズ」(2.0×1.6mm)のデジタルオーディオ向け低位相雑音水晶発振器「NZ2016SDA」を開発した。
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