車載用途向けリアルタイムクロックモジュール:セイコーエプソン RA8000CE、RA4000CE
セイコーエプソンは、32.768kHzデジタル温度補償水晶発振器を搭載した、車載用途向けリアルタイムクロックモジュール「RA8000CE」「RA4000CE」を開発した。動作温度範囲は−40〜+125℃で、車載機器や高温対応が求められるFA機器などに適する。
セイコーエプソンは2021年12月、32.768kHzデジタル温度補償水晶発振器(DTCXO)を搭載した、車載用途向けリアルタイムクロックモジュールの新製品「RA8000CE」「RA4000CE」を開発し、サンプル出荷を開始した。
「RA4000CE」
動作温度範囲は−40〜+125℃で、従来品より高温で動作できる。車載電子部品規格のAEC-Q100に準拠している。
タイムスタンプ記録回数を2回に拡張したほか、リセット出力機能、UNIXタイムなどの秒カウントが可能なバイナリーカウンターを搭載。電源低下を検出した際にリセット信号を周辺のデバイスに出力することで、システムの安全性向上に寄与する。
インタフェースはRA8000CEがI2C-Bus、RA4000CEがSPI-Busに対応した。インタフェース電源電圧は1.6〜5.5V。計時消費電流は、リセット出力機能無しの場合で3.0V時に300nA(標準値)となっている。
サイズは3.2×2.5mmで、高さが最高1.0mm。バッテリーマネジメントシステムや車載マスタークロックなどの車載機器、高温対応が求められるFA機器などに適する。
- 小型で低位相ジッタの差動出力水晶発振器
日本電波工業は、小型で低位相ジッタの差動出力水晶発振器として、LVPECL方式の「NP2520SA」とLVDS方式の「NP2520SB」を開発した。サイズは2.5×2.0×0.9mmで、小型光通信モジュールでの利用を見込む。
- 低ジッタのI2Cプログラマブル水晶発振器
シリコン・ラボラトリーズは、低ジッタで任意周波数に対応する、水晶発振器および電圧制御水晶発振器「Si54x」「Si56x」Ultraシリーズを発表した。柔軟なクロック合成を必要とする、光モジュールやラインカードに適する。
- 低位相ジッタの差動出力水晶発振器
日本電波工業は、低位相ジッタ差動出力水晶発振器として、LVPECL方式の「NP3225SAB」とLVDS方式の「NP3225SBB」を開発した。2020年2月からサンプル出荷を開始し、2020年9月の量産を予定している。
- 1008サイズ小型薄型の差動出力水晶発振器
大真空は、1008サイズの差動出力水晶発振器「Arkh.3G」シリーズとして、「DS1008JC」「DS1008JD」「DS1008JJ」「DS1008JK」を発表した。小型化、薄型化により、装置の実装効率向上に貢献する。
- 5G用基地局向け高温対応の小型OCXO
日本電波工業は、5G用基地局向けに、高精度恒温槽付水晶発振器「NH9070WC」「NH9070WD」を開発した。9×7mmの小型サイズで、95℃の高温に対応する。
- 位相ジッタ57フェムト秒の差動出力水晶発振器
日本電波工業は、位相ジッタ57フェムト秒のLVDS差動出力水晶発振器「NP3225S」シリーズを開発した。低ジッタ基準クロックに対するニーズが高い、モバイル高速通信やシリアル通信での用途を見込んでいる。
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