ストレージ製品における産業用グレードとコンシューマーグレードは何が違うのでしょうか。本稿では、これらの違いを明らかにし、産業用途において信頼性の高いフラッシュストレージソリューションを選ぶべき8つの理由を紹介します。
今日、組織の意思決定にはさまざまなデータが活用されています。こうしたデータ主導型のビジネスで利用される多くのアプリケーションでは、データを格納するストレージを選択する際、信頼性とセキュリティが極めて重要な要素となります。
コンシューマーグレードのストレージ製品は、一般家庭やオフィスの日常業務で使用する上では十分かもしれません。しかし、産業分野やプロユースのアプリケーションで求められる厳しい要求を満たすには不十分です。産業分野やプロユースのアプリケーションでは、信頼性の高い産業用グレードのストレージ製品が適切な選択肢となります。
では、産業用グレードとコンシューマーグレードでは何が違うのでしょうか。本稿では、これらストレージ製品の違いを明らかにし、産業用途において信頼性の高いフラッシュストレージソリューションを選ぶべき8つの理由を紹介します。
コンシューマー製品の多くは長期間の使用を前提には設計されていません。時には、最新技術の進歩に追い付くために、発売して間もなく、予告なしに製造が中止されることもあります。こうした場合、企業は、特に現場で長期的にストレージ製品を使用する産業機器では、このように頻繁に製品変更が行われると、次の製品導入にあたっての評価・認証を行う必要があるため、余分なコストが発生してしまいます。
対して、産業用グレードのストレージ製品は長期間の使用を前提に設計されているため、企業は何年にもわたって信頼性が高い同じ製品を使用できるのです。
一般的なコンシューマー製品は、日常の一般環境向けに設計されていて、衝撃や振動、大きな温度変化といった極端な条件に遭遇することはほとんどありません。
一方、産業用グレードの製品は、産業分野の過酷な環境での使用を想定して設計されています。また、極端な温度から激しい振動まで、厳しい条件下での使用に耐えられるよう、厳格なテストが行われています。ミッションクリティカルなアプリケーションでは、堅牢性を重視して設計されている産業用グレードのストレージ製品が最適です。
コンシューマー製品は、コストとスピードの最適化を図るため、耐久性が犠牲になっている場合が多いです。このため頻繁な交換が必要となってしまい、コストとダウンタイムが増加する傾向にあります。
産業用グレードの製品は、耐久性を重視した設計によって、性能を損なうことなく長期間使用できる高耐久性ソリューションを提供します。耐久性に優れた製品は、総所有コストを削減し、ダウンタイムを短縮することができます。
通常、コンシューマー製品は、標準的な温度範囲を想定して開発されているため、厳しい気象条件に見舞われる地域や、温度差が激しい産業環境には適しません。
産業用グレードのストレージ製品は、−40〜85℃の温度範囲で動作し、より広い温度範囲での使用が可能です。さまざまな状況に適用できる多用途性に優れることから、環境条件にかかわらず、幅広いアプリケーションで使用することができます。
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