ニチコンは、高温度長寿命のリード形アルミニウム電解コンデンサー「UBR」シリーズを開発し、市場投入した。耐久性は、定格リプル電流重畳が125℃で5000時間保証となっている。
ニチコンは2024年7月、高温度長寿命のリード形アルミニウム電解コンデンサー「UBR」シリーズを開発し、市場投入した。既にサンプルを出荷中で、量産も7月に開始した。供給体制は月産5万個を予定している。
UBRシリーズは、大容量の電極箔と耐久性に優れる電解液を適用することで、高温度品の長寿命化を図った。既存の「UBT」シリーズ(450V定格)の2.5倍となる長寿命化を達成している。耐久性は、125℃で5000時間保証(定格リプル電流重畳)となる。
主な仕様は、定格電圧範囲が450V、定格静電容量範囲が39〜180μF、カテゴリー温度範囲が−40〜+125℃となる。製品寸法は、直径12.5×長さ31.5〜直径12.5×長さ40mm(3サイズ)、直径18×長さ31.5〜直径18×長さ50mm(5サイズ)を用意する。
通信基地局用電源では、部品実装の高密度化、データ通信量の増加による高出力化に伴って電源内部の高温度化が進んでいて、より高温に対応できるコンデンサーが要求されている。また、小型基地局の増加に伴い、メンテナンスフリーを考慮した長寿命品が求められている。
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