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5G 人からモノへ 〜「未踏の時代」迎えた無線技術 特集

5G FR1対応デバイスの6GHz帯RF試験ソフトアンリツ MX800010A-014

アンリツは、ラジオコミュニケーションテストステーション「MT8000A」向けのソフトウェアオプションとして、「NR Licensed 6GHz Band Measurement MX800010A-014」を発売した。5G(第5世代移動通信) FR1対応デバイスにおける、6GHz帯のRF試験に対応する。

» 2024年02月16日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 アンリツは2024年2月、ラジオコミュニケーションテストステーション「MT8000A」向けのソフトウェアオプションとして、「NR Licensed 6GHz Band Measurement MX800010A-014」を発売した。5G(第5世代移動通信) FR1対応デバイスにおける、6GHz帯のRF試験に対応する。

ラジオコミュニケーションテストステーション「MT8000A」 ラジオコミュニケーションテストステーション「MT8000A」 出所:アンリツ

RF試験とプロトコル試験、アプリケーション試験をサポート

 MT8000Aは、5Gの擬似基地局の機能を備えたラジオコミュニケーションテストステーションだ。FR1(〜7.125GHz)からFR2(ミリ波帯)のRF試験とプロトコル試験、アプリケーション試験を1台でサポートする。

 現在運用中の5G FR1を用いたサービスは、ライセンスバンドが6GHz以下となっている。しかし、昨今はモバイルデータトラフィックが増加。これに対応するため、2022年6月に仕様策定が完了した3GPP Release 17では、5G FR1のライセンスバンドが5.925G〜7.125GHzの6GHz帯まで拡張された。

 6GHz帯は、Wi-Fiなどの運用に免許を必要としないアンライセンスバンドでの使用も検討されていて、各国の間で周波数の運用方法について意見が分かれていた。これに関して、2023年12月に閉幕した世界無線通信会議「WRC-23」で、6GHz帯のアッパーバンド(6.425G〜7.125GHz)を5G FR1のライセンスバンド用として割り当てることに合意。同年7月に割り当て済みの中国に続き、欧州やアフリカ地域にも、アッパーバンドが割り当てられることとなった。

 今回、MX800010A-014を提供することで、MT8000Aが6GHz帯のRF試験に対応。5G FR1対応デバイスのRF性能は周波数によって異なるため、RF試験対応のMT8000Aにより、各国の6GHzライセンスバンドのサービス導入を支援する。

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