非地上系ネットワークNB-IoTデバイスのOTA試験用テスター:アンリツ MT8821C
アンリツは、ETS-Lindgrenと協業し、NTN NB-IoTデバイスのOTA試験に対応した統合ソリューションを提供する。今回の協業により、NTN NB-IoTデバイスの試験と検証において、RF送受信特性を評価できる信頼性の高い試験環境を提供する。
アンリツは2024年7月、非地上系ネットワーク(NTN)に対応した、NTN NB-IoT(NarrowBand Internet of Things)デバイスのOTA(Over-The-Air)試験が実施できる統合ソリューションを発表した。ETS-Lindgrenとの協業により提供する。
ラジオコミュニケーションアナライザー「MT8821C」 出所:アンリツ
OTA試験は、電波暗室などで空間に電波を飛ばして実施する試験。有線による試験に比べ、実際の利用状況に近い環境で試験できる。ETS-LindgrenはOTA試験分野で先進的な技術を有していて、今回の協業により、NTN NB-IoTデバイスの試験と検証において、RF送受信特性を評価できる信頼性の高い試験環境を提供する。
両社が提供する統合ソリューションは、アンリツのラジオコミュニケーションアナライザー「MT8821C」とETS-Lindgrenの「EMQuest Antenna Measurement Software and Wireless Test Solutions」で構成する。
MT8821Cは、3GPP RF試験規格に準拠し、LTE-AdvancedやIoT(モノのインターネット)などの通信方式をサポートする。信号の減衰が大きい環境でも、幅広いダイナミックレンジにより、安定した無線接続試験が可能だ。
OTA試験中の予期せぬ中断を防止する機能により、試験時間を短縮できる。オプションとして、Skylo向けNTNテストケースの試験もサポートする。
- 5G FR1対応デバイスの6GHz帯RF試験ソフト
アンリツは、ラジオコミュニケーションテストステーション「MT8000A」向けのソフトウェアオプションとして、「NR Licensed 6GHz Band Measurement MX800010A-014」を発売した。5G(第5世代移動通信) FR1対応デバイスにおける、6GHz帯のRF試験に対応する。
- クラウド通信環境に適した高精度帯域制御装置
アンリツは、同社が開発、製造する高精度帯域制御装置「PureFlow」シリーズの新製品「PureFlow AS1」を、販売代理店となるSCSKから発売した。ドメインフィルター機能やSNI識別機能、アクティブモニター機能を追加している。
- 最大100mの距離からアンテナ特性を測定可能なネットワークアナライザー
アンリツは、モジュール型2ポートVNA(ベクトルネットワークアナライザー)システム「ME7869A」の販売を開始した。最大100mの距離からアンテナ特性を測定できる。航空宇宙や衛星、自動車、材料測定といった用途に適する。
- スペアナ向けのパルス光測定ソフトを発売
アンリツは、同社の光スペクトラムアナライザー「MS9740B」向けのパルス光測定ソフトウェアオプション「MS9740B-020」の販売を開始した。トリガー信号なしで周期的なパルス光を測定し、スペクトル特性を短時間で評価できる。
- アンリツ、5Gミリ波向け試験対応チャンバーを開発
アンリツは、5G(第5世代移動通信)ミリ波2 AoA RRM試験に対応したチャンバー「CATR Anechoic Chamber 2 MA8172B」を開発した。3GPP規格に準拠した2基の基地局と、携帯端末が通信する電波伝搬環境を再現している。
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