最大100mの距離からアンテナ特性を測定可能なネットワークアナライザー:アンリツ ME7869A
アンリツは、モジュール型2ポートVNA(ベクトルネットワークアナライザー)システム「ME7869A」の販売を開始した。最大100mの距離からアンテナ特性を測定できる。航空宇宙や衛星、自動車、材料測定といった用途に適する。
アンリツは2023年11月、モジュール型2ポートVNA(ベクトルネットワークアナライザー)システム「ME7869A」の販売を開始したと発表した。航空宇宙や衛星、自動車、材料測定といった用途に適する。
同システムは、PC、制御モジュール「MN25132A」、2台の小型モジュールVNA「MS46131A」で構成される。上限周波数が8GHz、20GHz、43.5GHzの3モデルを用意した。
同社独自の同期技術「PhaseLync」を用いており、最大100m離れたAUT(被試験アンテナ)へのダイレクト接続が可能。長尺のRF同軸ケーブルを用いずに、Sパラメーター(高周波での回路特性を示すパラメーター)を測定できる。
また、制御モジュールと小型モジュールとをつなぐケーブルは、制御線と電力線を兼ねたものとなっている。これによりシステム構成が簡素化し、システム設置に要する作業工数が削減した。なお、ケーブルは、用途によって長さを変えられる。
モジュール型2ポートVNAシステム「ME7869A」 出所:アンリツ
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