セイコーエプソンは、6軸センサー搭載の慣性計測ユニット「M-G570PR」の量産を開始した。防水、防じん型のプレミアムモデルとなっている。ジャイロバイアス安定性や角度ランダムウォークが同社従来品から向上した。
セイコーエプソンは2024年7月、6軸センサーを搭載した慣性計測ユニット(IMU)「M-G570PR」の量産を同月から開始したと発表した。防水かつ防じん型で、プレミアムモデルに位置付けられている。
同製品は従来品の「M-G370PDG」をベースとしていて、独自のマルチセンサー技術を用いて複数のIMUを合成することで性能が向上した。ジャイロバイアス安定性は0.5度/時、角度ランダムウォークは0.04度/√時で、どちらもM-G370PDGから向上した。ジャイロセンサーのノンリニアリティ特性は0.05%となっている。
シリアル通信インタフェース「RS-422」を搭載し、故障診断機能も備えた。検出範囲は、ジャイロセンサーが±450度/秒、加速度センサーが±15Gとなっている。出力分解能が32ビットで、データ出力レートは最大2000Hzに対応する。
サイズは65×60×30mm。金属筐体パッケージを採用していて、防水および防じん規格のIP67に準拠した。−30〜+70℃の温度範囲で動作する。
小型人工衛星やアンテナなどでの制振制御やナビゲーションシステム、無人機といった用途に適する。
6軸センサーを備えた車載向けMEMS慣性計測モジュール
姿勢角と自己位置を検知する小型6軸慣性力センサー
1インチサイズ慣性計測ユニットのハイスペックモデル
姿勢や制振制御向け慣性計測ユニット
広い温度範囲で最大1150mmを測距できるdToFセンサーCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
記事ランキング