ams OSRAMは、低中出力レンジの車載信号灯向けの新たな標準プラットフォームとして、LEDチップ「SYNIOS P2222」シリーズを発表した。QFNパッケージの採用により、実装スペースを大幅に削減できる。
ams OSRAMは2024年8月、低中出力レンジの車載信号灯向けの新たな標準プラットフォームとして、LEDチップ「SYNIOS P2222」シリーズを発表した。既にカスタマー評価用サンプルを提供している。
SYNIOS P2222は、堅牢性や信頼性、コストパフォーマンスが高く、標準的なリアコンビネーションランプや近年注目されているカーボディーライティング用途に適している。各パッケージにおいて、LEDチップのもとの発色であるInGaAlPタイプや蛍光体変換方式のInGaN(インジウム窒化ガリウム)タイプを含む、信号灯用途に必要な全ての色を用意している。
QFNパッケージを採用していて、フットプリントが小さく、高さを抑えているため、従来のPLCCと比べて実装スペースを削減できる。実装密度が高まることで、デザインの自由度も向上する。
低中出力レンジのため、中高出力レンジの「SYNIOS P2720」シリーズを補完する。更新や拡張など再設計を簡素化できるように、今後、低出力品の追加も予定している。同一のパッケージ品として出力クラスの異なる製品を交換可能になるため、基板レイアウトを変更せずにLEDをより明るくしたり、暗くしたりできる。
SYNIOS P2222シリーズのうち、「KW DDLN31.SK」の主な仕様は、発光色が白、消費電力が0.68W(中間値)、輝度はΦV:81.5lm、IV:27cd、ΦE:243mW、IE:80.3mW/srで、ビーム角は120度、動作温度が−40〜+125℃、パッケージサイズが2.2×2.2×0.65mmとなっている。
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