空気質モニタリング向けセンサーモジュール：ルネサス RRH62000

ルネサスエレクトロニクスは、室内空気質のモニタリングが可能なオールインワン型のセンサーモジュール「RRH62000」を販売開始した。PM2.5やTVOCなど、合計7種の信号を検知できる。

» 2024年09月10日 09時00分公開

[EDN Japan]

　ルネサスエレクトロニクスは2024年8月、室内空気質のモニタリングが可能なオールインワン型のセンサーモジュール「RRH62000」を販売開始した。同社で初めて、複数のセンサーを搭載したモジュールだという。

空気質モニタリング向けセンサーモジュール「RRH62000」出所：ルネサスエレクトロニクス

　同製品は、レーザーベースのPM1／PM2.5／PM10センサーに加えて、ガスセンサー「ZMOD4410」、温度および湿度センサー「HS4003」を内蔵した。サイズは46.6×34.8×12mmで、I²CやUART通信に対応している。

　RRH62000は、有害微粒子（PM1／PM2.5／PM10）、推定二酸化炭素濃度（eCO₂）、総揮発性有機化合物（TVOC）、温度、相対湿度など、合計7種の信号を検出できる。空気清浄機やHVAC（空調制御）システム、煙探知機、スマートホーム、気象観測所などでの用途に適する。

AIアルゴリズム搭載

　内蔵のマイクロコントローラーは、センサー用のファームウェアを搭載。世界のさまざまな空気質基準に準拠できる。

　また、AI（人工知能）アルゴリズムも備える。公共施設がWELL（Well Building Standard）、RESET Standard、HVI（Home Ventilating Institute）といった空気質基準に適合するように設定できる。他国のハードウェアを用いる際も、AIに対応したファームウェアをアップデートするだけで各種基準に準拠する。

6軸センサー搭載の防水／防じん型慣性計測ユニット
セイコーエプソンは、6軸センサー搭載の慣性計測ユニット「M-G570PR」の量産を開始した。防水、防じん型のプレミアムモデルとなっている。ジャイロバイアス安定性や角度ランダムウォークが同社従来品から向上した。
広い温度範囲で最大1150mmを測距できるdToFセンサー
STマイクロエレクトロニクスは、シングルゾーンのダイレクトToF測距センサー「VL53L4ED」を発表した。SPAD検出器アレイやレーザーエミッターを備えていて、強い周辺光下での性能が改善している。
車載向けマルチチャンネルリモート温度センサー
マイクロチップ・テクノロジーは、マルチチャンネルの車載向けリモート温度センサー「MCP998x」ファミリーの受注を開始した。温度耐性が高く、車載アプリケーションに適している。
AMD SoC向けの電圧監視付き電源管理リファレンスデザイン
ルネサスエレクトロニクスは、宇宙環境向けのパワーマネジメントリファレンスデザイン「ISLVERSALDEMO3Z」の提供を開始した。AMDの宇宙用SoC（System on Chip）「XQRVE2302」に向けたものとなっている。
最大動作周波数48MHzのCPU搭載、16ビットマイコンの最上位モデル
ルネサスエレクトロニクスは、16ビットマイクロコントローラー「RL78/G24」の販売を開始した。最大動作周波数が48MHzのCPUや、CPUと独立して稼働するアプリケーション特化型のFAAを備える。