最大動作周波数48MHzのCPU搭載、16ビットマイコンの最上位モデル:ルネサス RL78/G24
ルネサス エレクトロニクスは、16ビットマイクロコントローラー「RL78/G24」の販売を開始した。最大動作周波数が48MHzのCPUや、CPUと独立して稼働するアプリケーション特化型のFAAを備える。
ルネサス エレクトロニクスは2023年9月、16ビットマイクロコントローラー「RL78/G24」の販売と量産を開始したと発表した。8および16ビットマイクロコントローラーファミリー「RL78」の最上位モデルとなる。
16ビットマイクロコントローラー「RL78/G24」 出所:ルネサス エレクトロニクス
同製品は、最大動作周波数が48MHzのCPUを搭載。CPUと独立して稼働する、アプリケーション特化型のFAA(フレキシブルアプリケーションアクセラレーター)も備えた。FAAは、インバーター制御やセンシング、暗号化、算術演算などに独立して対応できる。
タイマー機能やアナログ機能などの周辺機能を改良したことで、モーターや照明、電源の制御に適する。最速で1マイクロ秒変換、3チャンネル同時サンプリングが可能な12ビットA-Dコンバーターを採用。コンパレーターの遅延時間は50ナノ秒(Typ.)に抑えた。
照明通信規格「DALI-2」に準拠した機能を内蔵する。また、スタンバイ機能として、通常動作モードと比べて60%の電力を削減するHALTモード、HALTモードよりさらに99%の電力を削減するSTOPモードの2種を搭載している。
動作温度は最高125℃。パッケージは最小で3×3mmサイズを用意した。
マイクロコントローラーファミリー「RL78」のラインアップ 出所:ルネサス エレクトロニクス
- 宇宙環境対応の電力供給リファレンスデザイン
ルネサス エレクトロニクスは、AMDの「XQRVC1902」向けに、宇宙環境に対応した電力供給のリファレンスデザイン「ISLVERSALDEMO2Z」を発表した。PWMコントローラーとGaN FETハーフブリッジドライバ、POLレギュレーターを備える。
- RA/RXファミリのモーター制御マイコン、新3グループ
ルネサス エレクトロニクスは、モーター制御用の32ビットマイクロコントローラー「RA4T1」「RA6T3」「RX26T」グループの量産と販売を開始した。メモリやパッケージ展開を含め、35品種以上を提供する。
- 空気質センサー向けに空気環境基準をサポート、ルネサス
ルネサス エレクトロニクスは、デジタル空気質センサー向けに、建物の空気環境基準をサポートするファームウェアの提供を開始した。同ファームウェアは、PA、UBA規格に加えて、RESETなどの基準にも新たに対応した。
- 半導体開発向けのAI設計ソリューション、シノプシス
シノプシスは、半導体の設計や検証、テスト、製造向けのAIベース設計ソリューション「Synopsys.ai」を発表した。開発者は、システムアーキテクチャの開発から設計、製造まで全ての半導体開発工程にAIを取り入れられるようになる。
- 動作検証済みソリューション10種を公開、ルネサス
ルネサス エレクトロニクスは、車載用製品と非車載用製品を組み合わせたソリューション「ウィニング・コンビネーション」10種を公開した。EV充電器や車両のクラスタ制御向けなどのソリューションで、エンジニアがあらかじめ設計検証をしている。
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