新電元工業は、小型化、高耐圧に対応するファストリカバリーダイオード「Kシリーズ」のラインアップを拡充した。民生家電の臨界動作PFC用途向けおよび車載インバーター向けの製品を発売する。
新電元工業は2024年9月、小型化、高耐圧に対応したファストリカバリーダイオード「Kシリーズ」のラインアップを拡充した。民生家電の臨界動作PFC用途向けの「D10FR60K」および車載インバーター向けの「D2CE80K」を発売する。
新電元工業はKシリーズについて、民生家電の臨界動作のPFC用途として幅広い実績のある低VF特性に注力したバランスのよいシリーズだとしている。
D10FR60Kは、面実装型のFRパッケージを採用し、小型、大容量のニーズに対応。民生家電の臨界動作PFC用途や照明、産業機器などに向ける。
主な仕様は、VRRMが600V、IF(AV)が10A(Tc=114℃)、IFSMが130A。動作温度は−55〜+150℃、VF(max.)が1.5V、IR(max.)が10μA、trr(max.)が95ナノ秒となっている。
D2CE80Kは車載インバーター向けで、800Vの高耐圧だ。AEC-Q101対応のため、大電流を使用する車載製品に使用できる。車載インバーターのDESAT回路や照明のPFC用途、民生家電などに向ける。
主な仕様は、VRRMが800V、IF(AV)が2A(Tl=89℃)、IFSMが50A。動作温度は−55〜+150℃、VF(max.)が2.0V、IR(max.)が10μA、trr(max.)が150ナノ秒となっている。
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