新電元工業は、車載機器向けのTVSダイオード「ST20-FY」シリーズを発表した。パッケージサイズを従来品から62.5%削減し、負サージ保証耐量を他社同等品と比較して20%向上させている。
新電元工業は2024年7月、車載機器向けのTVSダイオード「ST20-FY」シリーズを発表した。発売は同年8月で、「ST20-18Y」「ST20-27Y」「ST20-30Y」「ST20-33Y」「ST20-36Y」「ST20-39Y」の6種を用意する。
環境対応車に搭載されるECUは数が多いため、スペースの制約から小型化が求められている。また、ECUの機能は複雑化していて、誤動作を起こす懸念がある負サージへの強固な保護機能が必要となっている。そのため、負サージ保護に用いられるTVSダイオードにも、小型であることと高い負サージ保証が要求される。
ST20-FYに採用したFYパッケージは29.2cm3で、従来品の2Fパッケージ(77.8cm3)から、サイズが62.5%削減している。また、負サージ保証耐量が他社同等品と比較して20%向上させていて、機器の小型化、安全性の向上に寄与する。
耐圧18〜39Vをそろえ、対応する規格に適した製品を選べる。仕様の一例(ST20-18Y)は、保存温度および接合部温度が−55〜+175℃、せん頭サージ逆電力が1800W、せん頭サージ逆電流が57A、DC耐圧が16V。動作開始電圧は最小17.2V、最大19.1Vで、逆回復電流が最大5μAとなる。AEC-Q101に準拠している。
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