ビシェイ・インターテクノロジーは、産業や航空、軍事、衛星向けの誘導式ポジションセンサー「RAIK060」を発表した。アブソリュート誘導方式エンコーダーを採用し、回転速度は最大1万rpm、遅延時間は5マイクロ秒以下に抑えた。
ビシェイ・インターテクノロジーは2025年2月、産業や航空、軍事、衛星向けの誘導式ポジションセンサー「RAIK060」を発表した。既にサンプルと製品を提供中で、量産時の標準納期は16週間。
アブソリュート誘導方式エンコーダーを採用し、回転速度は最大1万rpm、遅延時間は5マイクロ秒以下に抑えた。磁気式製品と異なり磁気環境に影響を受けないため、電動モーターの近くでも使用できる。
中空シャフト取り付け用のオフアクシス設計を採用し、有効電気角度は360度、動作温度範囲は−40〜+105℃。外径60mm、内径25mm、厚さ5mmで、重量は15.5gと小型かつ軽量だ。13ビット以上の精度、18ビットの分解能、17ビット以上の再現性を備え、マルチターンバリアントやSPI、SSI、Biss-C出力信号に対応する。
内蔵の自己較正機能により、外部ソフトウェアを不要にしている。±0.2mmのエアギャップ許容差とフレーム内にLEDステータスインジケーターを搭載していて、容易に組み立てられる。電源オフ前の最後の位置を記憶する機能や自己監視機能により、安全性が向上している。
ベルトコンベヤー制御、自動搬送車(AGV)、ミサイル発射装置など、正確な位置決めが必要なロボット、モータードライブなどの産業分野に適している。ドローンなどのアクチュエーター位置制御に特化したモデルも提供。他に、通信アンテナや医療用X線機器のアクチュエーター位置制御にも利用できる。
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