シリコン・ラボラトリーズは、2種のBluetooth LE接続向けSoCを発表した。「BG22L」は資産追跡タグなど一般的なBluetoothデバイス向け、Bluetooth6.0対応の「BG24L」はチャネルサウンディングをサポートする。
シリコン・ラボラトリーズは2025年1月、Bluetooth LE接続向けSoC(System on Chip)「BG22L」と「BG24L」を発表した。いずれも同年4〜6月に一般提供を開始する予定だ。
BG22Lは、Bluetooth 5.4およびBluetooth方向検知に対応し、小型家電や資産追跡タグといった一般的なBluetoothアプリケーションに適する。低消費電力の受信モードやPLFRCO(高精度、低周波数の抵抗コンデンサー回路オシレーター)を採用。コイン電池1個で最長10年間の動作が可能だ。
38.4MHzのArm Cortex-M33プロセッサ、最大352Kバイトのフラッシュメモリ、最大24KバイトのRAMを備える。パッケージは4×4mmのQFN32を採用した。
BG24LはBluetooth 6.0に対応し、Bluetoothチャネルサウンディングをサポートする。これにより、双方向接続を用いて相互間距離を1m以下の精度で測定し、Bluetooth 6.0に対応した鍵や財布などの位置を、他の測定技術の数分の1の消費電力で特定できる。また、チャネルサウンディングはロッカーや自動車のドアに近づくことで自動的に解錠するシステムにも使用できる。
加えて、AIや機械学習(ML)用途向けに、同社独自のAI、MLアクセラレーターも搭載。同社によると、同一の演算をCortex-Mで処理した場合と比べて6分の1の消費電力で最大8倍高速な推論性能を発揮し、バッテリー駆動時間を延長できるという。
78MHzのArm Cortex-M33プロセッサ、768Kバイトのフラッシュメモリ、96KバイトのRAMを搭載。パッケージは5×5mmのQFN40を採用している。
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