AEC-Q200対応の車載用パワーインダクター、太陽誘電:ラインアップは21種
太陽誘電は、車載用受動部品の認定用信頼性試験規格「AEC-Q200」に対応した巻線フェライト系自動車向けパワーインダクター「LCQPB」シリーズを商品化した。
太陽誘電は2025年3月、車載用受動部品の認定用信頼性試験規格「AEC-Q200」に対応した、巻線フェライト系自動車向けパワーインダクター「LCQPB」シリーズを商品化したと発表した。既に量産を開始していて、サンプル単価は1個50円だ。
自動車向けパワーインダクター「LCQPB」シリーズ 出所:太陽誘電
本シリーズは、フレームレス構造を採用することで、最大3.2×1.9×2.5mmと小型化を図った。
全21製品をラインアップしていて、インダクタンス値が一番低い「LCQPB321919TR22M」の主な仕様は、インダクタンス値が0.22μH、インダクタンス許容差が±20%、定格電流が4.1A(直流重畳許容電流)と2.7A(温度上昇許容電流)、直流抵抗が最大30mΩだ。
主な用途として、自動車のボディー系や情報系の電源回路であるDC-DCコンバーターのチョークコイルやノイズフィルターなどを見込む。
同社では、自動車向けに金属磁性体を使用したメタル系パワーインダクター「LCEN」シリーズおよび「LCCN」シリーズ、フェライト系パワーインダクター「LCXN」シリーズ、「LCXH」シリーズなどをラインアップしている。今回、LCQPBシリーズを追加することで、材料や構造などのバリエーションが広がり、設計の自由度向上に貢献する。
「世界最薄」0.33mmの積層メタル系パワーインダクター
太陽誘電は、積層メタル系パワーインダクター「LSCND1005CCTR47MH」の量産を開始した。「メタル系パワーインダクターで世界最薄」(同社)の高さ0.33mmを達成している。
直流抵抗38mΩの積層メタル系パワーインダクター
太陽誘電は、スマートフォン向け積層メタル系パワーインダクター「LSCND1412FETR24MG」「LSCND1412FETR33ME」「LSCND1412FETR47ME」の量産を開始した。従来品と同じ形状ながら、直流重畳許容電流値が20%向上、直流抵抗が10%低減している。
体積を5割削減、積層メタル系パワーインダクター新製品
太陽誘電は、積層メタル系パワーインダクター「MCOIL LSCN」シリーズとして「LSCND1006HKT2R2MF」など2製品を追加した。1006サイズで高インダクタンスを達成している。
AEC-Q200に準拠した車載向け積層メタル系パワーインダクター
太陽誘電は、車載向けの積層メタル系パワーインダクター「LACN」シリーズを発表した。使用温度範囲は−55〜+165℃で、車載用受動部品規格「AEC-Q200」に準拠している。
積層メタル系パワーインダクターの新製品
太陽誘電は、積層メタル系パワーインダクター「MCOIL LSCN」シリーズに新たに3製品を追加し、量産を開始した。スマートフォンやウェアラブルデバイスなどの電源回路向けチョークコイル用途に適する。
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