新電元工業は、車載および産業機器向けのモーター駆動インバーター回路用パワーモジュール「MG031AD」「MG031MF」「MG031AF」「MG031MH」を発表した。定格電流が従来品比1.35倍に向上し、大電流が必要な機器に対応する。
新電元工業は2025年4月、車載および産業機器向けのモーター駆動インバーター回路用パワーモジュール「MG031AD」「MG031MF」「MG031AF」「MG031MH」を発表した。定格電流が従来品比1.35倍に向上し、大電流が必要な機器に対応する。
「MG031」シリーズは、小型かつ軽量設計のパワーモジュールだ。同シリーズに新たに追加した4製品は、低オン抵抗、低ノイズ特性の次世代MOSFET「EETMOS 5」シリーズを搭載。ノイズを大幅に抑制し、安全性向上にも寄与する。
オン抵抗は1.71mΩで、従来品「MG031G」と比較して22%低減した。MG031AD、MG031MFの定格電流は200Aで、MG031Gの148Aから1.35倍向上している。ドレインソース間電圧は、MG031ADとMG031MFが40V、MG031AFとMG031MHが60Vで、最大接合温度は4製品とも175℃。内部回路は、MG031ADとMG031AFが6in1、MG031MFとMG031MHが3in1構成だ。
リードフレームが露出した構成によって、従来のフルモールドパッケージよりも小型ながら大電流化を達成した。Cuクリップによる内部接続構造を採用し、従来のAlワイヤボンディング構造に比べ、接合強度、接続信頼性を高めたほか、内部配線抵抗を低減した。
機能を高集積化したことで、ディスクリート製品を搭載する場合と比較して実装面積を約60%削減できる。車載補器系などの小容量モーターや、その他モーター駆動などでの利用を見込む。
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