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二次電池の充放電を最適化 環境発電を利用した制御用IC、AKM自己消費電流は52nA

旭化成エレクトロニクスは、環境発電を利用した小型二次電池向けの充電制御IC「AP4413」シリーズを開発した。電圧設定の異なる4製品をラインアップしている。

» 2025年05月09日 09時00分 公開
[EDN Japan]

 旭化成エレクトロニクスは2025年4月、環境発電(エナジーハーベスティング)を利用した、小型二次電池向けの充電制御IC「AP4413」シリーズを発表した。超低消費電流の電圧監視機能を搭載し、室内光などでも充電とシステムを両立できるので、電池交換や充電が不要なシステム開発に寄与する。

環境発電向け充電制御用IC「AP4413」シリーズ 出所:旭化成エレクトロニクス

自己消費電流52nAの超低消費電流設計

 自己消費電流が52nA(充電効率94.8%/1μA)の超低消費電流設計で、電力ロスを低減し、効率的な充電に対応している。過充電、過放電の電圧設定の異なる4製品をラインアップしていて、それぞれの二次電池に適した製品を選択できる。

 また、電圧監視機能によって二次電池の電圧を監視して過充電、過放電を防止する。二次電池が完全放電状態になっても、環境発電からの電力を一度コンデンサーに蓄えてシステムに供給するので、二次電池を充電させながらのシステム動作が可能だ。

「AP4413」シリーズを用いたシステム構成のイメージと完全放電時の動作 出所:旭化成エレクトロニクス

 主な用途として、スマートリモコン、Bluetoothタグ、環境センサーなどを見込む。同年2月より量産を開始している。

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