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よみがえる『破裂するセラコン』の記憶……原因特定!問題が多いノートPCの調査(2)Wired, Weird(1/3 ページ)

前回、客先から預かったノートPCの修理を試みたが、結局直すことはできなかった。しかし、このままでは修理屋のプライドが許さない。今回は、ノートPCの修理の続きを報告する。

» 2025年12月18日 10時00分 公開

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修理動画を糸口に

 前回、客先から預かったノートPCの修理を試みたが、結局直すことはできなかった。しかし、このままでは修理屋のプライドが許さない。さらにWebを検索したらマザーボードの電源短絡を修理した動画が見つかった。今回はノートPCの修理の続きを報告する。

 見つかったWeb動画の画面の一部を図1に示す。

 図1は動画の写真だ。右側のセラミックコンデンサーが膨れていて、破損して電源を短絡しているようだ。修理品もジャンク品も、同じ箇所が短絡している可能性が高い。ノートPCを再度分解して、マザーボードの破損部品を確認した。図2に示す。

<strong>図2:マザーボードの破損部品を確認した</strong> 図2:マザーボードの破損部品を確認した[クリックで拡大]

 図2左は修理品の動画にあった破損部品で、同じセラミックコンデンサーだった。修理した後をよく見ると、左図の2番目のコンデンサーも変色していた。ジャンク品のマザーボードは右下のセラミックコンデンサーだけが破損していた。ICの周辺部品の回路構成から、DC-DCコンバーターの回路と思われた。

 右側のコンデンサーを交換したところ、ジャンク品のPCは通電できた。修理依頼品からメモリとHDDを取り出し、ジャンク品のPCへ移載した。PCを組み上げて、通電して動作を確認した。図3に示す。

<strong>図3:修理依頼品からメモリとHDDを取り出し、ジャンク品へ移載。初回の電源投入ではWindowsが立ち上がったが、電源を切って再度立ち上げ確認してみると、右図の表示になった</strong> 図3:修理依頼品からメモリとHDDを取り出し、ジャンク品へ移載。初回の電源投入ではWindowsが立ち上がったが、電源を切って再度立ち上げ確認してみると、右図の表示になった[クリックで拡大]

 図3左は修理後の初回の電源投入で、Windowsが立ち上がった。これで修理完了と思ったが、電源を切って再度立ち上げ確認してみると、図3右の表示になった。うまくシステムファイルが読めないようだ。

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