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高電力機器のホットスワップ回路高い信頼性を確保する設計とは(4/4 ページ)

» 2008年03月01日 00時00分 公開
[Shyam Chandra(米Lattice Semiconductor社),EDN]
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プログラマブル性を活用

 本稿で示したように、PHSCを用いることによって、複雑な機能を実現できることがご理解いただけたであろう。さらに、PHSCを用いればカスタマイズが容易になるという利点もある。つまり、制御アルゴリズムや設計の変更に柔軟に対応できるのだ。例えば、上記の設計の場合であれば、表1のようなパラメータを変更して異なるブレードの要求条件に合致するようにカスタマイズできる。


表1 カスタマイズ可能なパラメータ 表1 カスタマイズ可能なパラメータ 

 今日では、ブレードの高機能化に伴って消費電力が増大し、ホットスワップ回路に対する要求もより厳しくなっている。そのため、従来のような単純な回路では、安全なホットスワップを実現することは難しい。しかし、プログラマブルな電力管理デバイスを用いれば、本稿で説明したように複雑な機能を実現できる。また、プログラマブル性を活用することで、ほかのブレードへの流用やホットスワップ回路の標準化も可能である。さらに、PLDを用いることで複雑な制御が可能になり、サブ筐体内のほかのブレードとの干渉を最小化したり、ホットスワップの安全性を高めたりすることができる。こうしたことにより、ブレード全体としての信頼性を高めることが可能になるのだ。

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