ここでは、ノイズの測定方法についての注意点を示しておく。
よく、「DC-DCコンバータの出力ノイズが非常に大きい」といった話を聞くことがある。しかし、実際にはDC-DCコンバータが発生するノイズが問題なのではなく、測定方法が不適切であるが故に、ノイズが発生しているかのように見えてしまっているということが多い。通常のプローブを使うと、図A(a)に示すように、プローブのグラウンド線や、ループの間に磁束が混入してノイズが発生してしまうのである。
DC-DCコンバータが発生するノイズを正確に測定するには、剣方プローブもしくはFETプローブのように、ノイズの混入の少ないタイプのプローブを使うとよい(図A(b))。
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