Analog Devicesは2011年9月、シングルオペアンプの「ADA4897-1」、デュアルオペアンプの「ADA4896-2/ADA4897-2」を発表した。主に、ポータブルタイプの電力計測機器やヘルスケア機器の用途に向ける。いずれの製品もレールツーレール出力で、電源電圧範囲は3.0V〜10V。ADA4897-1とADA4896-2は量産出荷中、ADA4897-2はサンプル出荷中である。1000個購入時の単価は、ADA4897-1が1.89米ドル、他の2製品は3.20米ドルとなっている。パッケージは、ADA4897-1が8端子SOIC/6端子SOTで、ADA4896-2が8端子LFCSP/8端子MSOP、ADA4897-2が10端子MSOPである。
3製品とも、広帯域ノイズは1nV/√Hz、1/fノイズは2.4nV/√Hz(10Hz時)という、低ノイズであることが特徴となっている。応答速度を示すスルーレートは120V/μsを実現している。
その他、非補償型のデュアルオペアンプ「ADA4895-2」も併せて発表した。+10以上のゲインにおいて、1.5GHzのGBW(ゲイン帯域幅積)を得ることができる。広帯域ノイズは1nV/√Hzで、10Hz時における1/fノイズは2.4nV/√Hz。スルーレートは500V/μs。電源電圧範囲は3.0V〜10Vである。現在サンプル出荷中で、1000個購入時の単価は3.20米ドル。10端子MSOPで供給される。
また、いずれの製品も、ひずみ特性は−115dBc(100kHz、出力電圧が2Vp-p時)で、静止電流(無負荷/無音時の消費電流)は3mA以下と小さい。
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