メディア

非接触充電のQi規格準拠のコイル、鉄粉材料で磁気飽和抑えるVishay IWAS-4832FF-50

» 2011年10月19日 00時00分 公開
[EDN Japan]

 Vishay Intertechnologyは2011年10月、鉄粉を材料に使った非接触充電用コイル「IWAS-4832FF-50」を発売した。電磁誘導を使った非接触充電技術の業界団体である「Wireless Power Consortium」のQi規格に準拠した受電側コイルである。「鉄粉を材料に使ったQi規格準拠のコイルは業界初」(同社)という。対象機器は、消費電力が5W以下のモバイル機器全般である。既に量産を開始しており、標準的な納期は5〜8週間である。

 WPCのQi規格では、送電側のシステム構成が幾つか規定されている。それらの1つに、送電側のコイル中央部に磁石を配置した構成を採るものがある。IWAS-4832FF-50は、磁気飽和しにくい鉄粉を採用することで、送電側の磁石による悪影響を抑えることができる。具体的には、4000ガウスの環境下での磁気飽和度は50%である。

 その他の仕様は以下の通り。インダクタンス値は200kHzのとき9.7μH、インダクタンス許容度は±5%、巻線抵抗は周辺温度が25℃のとき200mΩ、Q値は200kHzのとき最小30。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

RSSフィード

公式SNS

EDN 海外ネットワーク

All material on this site Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
This site contains articles under license from AspenCore LLC.