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広帯域送信システム向けのD-Aコンバータ、消費電力は他社品比で最大35%減

» 2011年11月08日 00時00分 公開
[EDN Japan]

 日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は2011年11月、2チャネルのD-Aコンバータ「DAC3162/DAC3152」を発表した。分解能はDAC3162が12ビットで、DAC3152が10ビット。サンプリングレートはどちらも500メガサンプル/秒(MSPS)である。無線基地局やSDR(ソフトウェア無線)、ポイントツーポイントのマイクロ波無線、Eバンド(2G〜3GHz)帯無線をはじめとする、広帯域送信システムの用途に向ける。両製品とも既にサンプル出荷を開始している。量産出荷は2011年11月に開始する予定。1000個購入時の参考単価は、DAC3162が12.60米ドルから、DAC3152が9.15米ドルからとなっている。


 DAC3162/DAC3152は、競合他社の同等の機能を持つ製品と比較すると、消費電力が最大で35%程度低くなっている。500MSPSのときの1チャネル当たりの消費電力は、DAC3162が135mW、DAC3152が67mWである(出力電流は2mA)。また、パッケージには7×7mmの48端子QFNを採用しており、競合他社の500MSPSのD-Aコンバータに比べて実装面積を50%低減できるとしている。なお、DAC3162とDAC3152は端子互換性を備える。

 電源電圧範囲は1.8〜3.3V。SFDR(スプリアスフリーダイナミックレンジ)は、DAC3162が78dB、DAC3152が76dBである。

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